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『良い話』に疑問を持つ!【人形作って生きてます・ソフビ製作】
【補足説明】
どの業界でも『良い話』を持ち掛けてくる人はいます。
もちろん、本当に良い話もいっぱいありますが、そうでないものも往々としてあります。
これは昔からどの業界でもあることで、お金がかかる部分には必ず『騙そう』と企む人がいます。
ソフビでいえば
『自分に任せればソフビが簡単にできる』
ということを言われます。
一見、とても良さそうに見えていてもものつくりはそうはうまくいきません。
ソフビの原型を作る・その6
【補足説明】
ソフビの原型には完成した時を想定しながら製作します。
ここまでみてきたように、ヒケ・歪み・縮みなどどのように起きるかを予想して製作します。
が、これは本当に完成してみないとどうなるかわかりません。
良い方向で完成すれば問題ないのですが、なかなかそうはいきません。
あくまで『予想』をしながら製作していきます。
今までのソフビ、昭和の時代にあったソフビ達や食玩などでなぜこの形になった
ソフビ原型を製作する・その5【人形作って生きてます
【補足説明】
ソフビの製作において、原型の段階で完成状態になるように色々と仕組んでいきます。
それはデザインによって色々と工夫をしていかなければならないのですが、基本的には
・引け
・歪み
・抜き
の3点にはかなり気をつける必要があります。
引けというのは細い部分はより細く、平らな部分が凹むなどのデザイン上かなり思ったものと違う状態で出来上がってきます。
楕円状のものであればより楕円に、四
ソフビ原型を製作する・その2【人形作って生きてます】
【補足解説】
ワックス原型とは以前にも触れたようにロウで作られた原型です。
今回はシリコンで複製を取る、という方法をご紹介してます。
ワックスはヒケが非常に大きく温度によって扱い方が変わってきます。
融点によってシリコンに流し込む温度も変わり、また冷める温度もゆっくりと冷めていく…
というようにあらかじめシリコン型を熱くなるくらいに温めたりします。
また、流し込む温度を間違えると泡ができてし
ソフビ原型を製作する・その1【人形作って生きてます】
【補足説明】
原型の作り方はある程度『原型を作るお話』で説明しましたが、ここではもう少し
『ソフビにするための原型』
と言うものを数回に分けて説明いたします。
ソフビに限らずPVC製品はそれぞれ原型から製品に向けて原型通りに出来上がることはありません。
『金型から抜き出す』と言う行為があるために製品が伸びたり引き抜き方によって歪む。
また、性質上ヒケ・縮みなど他のおもちゃに比べて多くの問題
【人形作って生きてます】見本を組み上げる
補足解説
毎度のことですが、ソフビは偶然の産物です。
食事を作るかのようにレシピがあり、その通りに作っても成型の厚さや歪みなどが一定で上がりません。
それは湿度や気温などもありますが、人の手によって生産されるので一定の出来では上がらないのです。
また厚みによって伸びてしまったり抜けななかったりといろいろな問題もあります。
そのために、大量の成型品を組み上げるには色々と合うもの合わないものの選別
ソフビの製作費を考える・その2【人形作って生きてます】
【補足解説】
今回は前回に引き続き生産コストの話。
ソフビ生産には
・原型
・ワックス転換(+湯口嵌着)
・金型
・成型
・塗装マスク
・塗装
とそれぞれに制作するものによって価格が変わってきます。
例えば
金型 1枚
ミニソフビ 12cm〜13cm
ミドルサイズソフビ 17cm〜20cm
スタンダードソフビ 23cm〜27cm
であれば金型はほぼ同じ金額。
となるとスタンダードサイ
ソフビの製作費を考える【人形作って生きてます】
補足説明
だいたいソフビ製作について一番最初に、そしてもっと多く聞かれるのが『製作費』です。
『いくらでできます?』
という質問です。
これについて、実はきちんとしたお答えはできません。
それは
『作るものによって価格は変わる』
からです。
つまりは『何を作るか?』というビジョンがなければおおむねの価格が算出できません。
これは全く当たり前のことで
『ハンバーグはいくらでできますか?』
人形作って生きてます・その1
ここでは、ソフビをどのようにして作るのか?
どうやって制作進行してるのか?などいろいろなことを漫画にして分かりやすく描いたものです。
もちろん、ソフビは『偶然の産物』なのでこれが全て正しいとは限りませんが、経験上起こりうることをまとめました。
漫画の後、補足解説もいたします。
カンチャク(嵌着)というのはソフビを組み上げるためのジョイントです。
オス型とメス型をはめ込むことにより可動します。