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ソフビ原型を製作する・その2【人形作って生きてます】
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【補足解説】
ワックス原型とは以前にも触れたようにロウで作られた原型です。
今回はシリコンで複製を取る、という方法をご紹介してます。
ワックスはヒケが非常に大きく温度によって扱い方が変わってきます。
融点によってシリコンに流し込む温度も変わり、また冷める温度もゆっくりと冷めていく…
というようにあらかじめシリコン型を熱くなるくらいに温めたりします。
また、流し込む温度を間違えると泡ができてしまったりと非常にデリケートな作業です。
ワックスの冷め方が早いと歪んでしまったりと本当に厄介な素材でもあります。
しかしながら、現状ワックス原型でのメッキというのが一番良い方法となります。
90年代のガレージキットのソフビにおいて、レジンにメッキをかけて焼き出しする、という方法もとられていましたが取り扱いが厄介な上に成型作業も大変なようです。
精密にできる分、金型から抜くために成型を薄くし、つまむだけで凹んでしまうなどのことがよくありました。
また、90年代のソフビキットには一部メタルパーツが使われたりレジンが使われたりとソフビだけでは成り立たずハイブリッド使用のために組み上げるのが大変でした。
そのせいもあってなのか、現在の復刻に関してはプラキットなどが多くなっていますね。
また、エッジが効いたり精密だったりというソフビには色々と欠点があるのでその辺はまたいずれお話しできればと思います。