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①好きを語る記事

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コンテンツ等の好きな部分を語っているものを集めました。シャニマスや美術展、食べ物など。読んでもらえたら嬉しいです!
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『潜熱』感想

あれはまだ、私が高校生だった頃。

私と同い年位の女性のような、少女のような彼女が描かれた表紙に心奪われた。青の深くて、澄んだ色と『潜熱』という言葉の対比が、清廉な彼女の中に潜む熱を想起させる。

開けば、夏の茹だる蒸し暑さの中、熱が一気に冷えていくような、カタギではない彼が現れた。

彼の真黒な目とシワのないスーツに、骨ばった手とタバコは、心を奪うには十分だった。

あれから数年経ち、私は彼女た

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『寝ても覚めても』感想

『寝ても覚めても』感想

意識的に夢を追い、無意識的に現実を追っていた。

 衝動的に生きる麦が分からない。あなたの存在とあなたを追う時間は全てフィクションのようだ。平穏に生きすぎる亮平とあなたとの時間も、平穏すぎてフィクショナルだったのかもしれない。

この映画では、衝動や平穏から離れた現実と向き合わなければならない瞬間が、ひたすらに映し出されない。些細な日常に夢中であることの熱が落ち着いていく現実がない。

夢も、幸せ

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『偶然と想像』感想

『偶然と想像』感想

自分が一つにまとまらないし、まとめたくない。

一つになる感動

 いわゆる大衆から人気を集める映画には、一つになる感動がある気がする。バラバラの想いを持つ人たちが共感を通して繋がり、何か一つのものに対して一緒に直面する。そこで一緒に変化を迎える。

今流行りのミュージカルなんて特に顕著なのではないだろうか。音楽ライブは強制的に居る人を同じ仕草にさせる。同じ仕草をしながら、種類は違えど互いに熱を持

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『ドライブ・マイ・カー』感想

『ドライブ・マイ・カー』感想

知らぬ間に握らせていないか。

はじめに

 最初、わたしは映画を沢山観ていないからか、面白いのか、面白くないのかはよくわからなかった。
自分が映像を追いながら感じていた感覚と演出方法がどのようにリンクしているのか、映像が進む速度で理解しきれていない感覚があるからだ。

 気になって調べた批評文には解釈の遅延が特徴の映画だと記されていた。もしそうならば、今から映画を振り返ることで発見が大いにあるか

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卵好きにはたまらない、こく旨すき焼き月見バーガー。

卵好きにはたまらない、こく旨すき焼き月見バーガー。

今年も月見バーガーの季節がやってきた〜〜。

ということで、遅ればせながら月見バーガー食べました!以下、個人の感想です。

すき焼きってくどくないの?

ぶっちゃけ、今年のメニューを見た時の感想はそれでした。
去年チーズ月見を食べ、感動していた私は「あれ以上濃くなったら脂っぽくて美味しくないでしょw」という気持ちでいました。

だがしかし、食べたら美味い。
懸念していたくどさは、少量しか入っていな

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ずっと独身でいるつもり?感想

ずっと独身でいるつもり?感想

はじめに———記事を書いた理由

 今の私が感じたことを忘れていくのが嫌だ。良かったことは消えて、苦しさが残って、それが私の人生になる。教わったことを忘れて、つい5分前に製造された人間みたいになる。
そんなことが起きたら怖いし、私の好きな言葉が儚いものになるみたいで残念だ。
 実際は、その時を生き長らえればそれで良くて、過去や未来について考えることは無駄に等しいのかもしれないけれど。

それでも、

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L@YERED WING 08「匣の中」感想

L@YERED WING 08「匣の中」感想

ーーー匣の中に閉じ込められて分かる、2人のバランス感。

 ゲーム『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するSHHisというユニットのCDが先日発売されました。K-POP要素の組み込まれたガールズクラッシュ的な曲調が魅力的で、煌びやかで凛々しい2人が描かれたジャケットがぴったりの、最高のCDでした。

そんな2人にとっては初めてのドラマパートが、今後の可能性を感じたのでその感想を書いていこう

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芸術の価値⇆感情で鑑賞してみると?

芸術の価値⇆感情で鑑賞してみると?

芸術って何だろう。技術で評価できない面白さがその疑問には潜んでいるのではないでしょうか。

 現在、東京都美術館で「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」という展示が行われています。

皆さんはゴッホと言えばどんなイメージを抱くでしょうか?病んだ画家、鮮烈でダイナミックな絵画、有名である彼に対する知識は様々だと思います。かくいう私も、有名な《ひまわり》や死に間際のエピソードしか知りませんで

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『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』展覧会、応援したくなる!

『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』展覧会、応援したくなる!

 現在、東京国立博物館で行われている『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』という展覧会を観てきました。日本美術×乃木坂46といった、ターゲットの世代やライト層の比率が異なりそうなものを掛け合わせた挑戦的な企画で大変興味深かったです。ちなみに、私はディープではありませんが日本美術も乃木坂も関心があるので、今日は両方のファン的目線で展覧会の感想を述べていこうと思います。

といえども個人の感想であ

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[日記]人見知りの笑顔が好き

[日記]人見知りの笑顔が好き

 オタクってツンデレとかクーデレ好きですよねえ〜。かくいう私もオタクで、最近、人見知りの女性から笑顔を貰えるようになり仲良くなれたのかな?と喜んでいます。これが悪化すると、俺のこと好きかも?になるんですよね、多分。

今日は何でそんな勘違いをしてしまうのか、人見知り系の推せるポイントについてド偏見を元にゆるく話していこうと思います。

ポイント①親近感 人見知りって印象は良くないですよね。愛想悪い

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『没後160年記念 歌川国芳』展が楽しすぎる!

『没後160年記念 歌川国芳』展が楽しすぎる!

 現在、太田記念美術館で行われている『没後160年記念 歌川国芳』展を見に行きました。前期後期で展示内容が異なり、私は「PART Ⅱ 江戸っ子を驚かす!―武者と風景」のみ見ました。国芳の芸の幅広さや個性的な魅力を知れる充実した展示で、どの作品も最高~となったので、今回はそんな感想を述べていきたいと思います。

はじめに 詳しい説明や作品の画像は、太田記念美術館の公式noteの記事に載っています。こ

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『はじめての古美術鑑賞
人をえがく』展感想!

『はじめての古美術鑑賞 人をえがく』展感想!

 現在、根津美術館で行われている企画展『はじめての古美術鑑賞 人をえがく』展に行ってきました!この記事では、展示の面白かったポイントを軽く語っています。以下、個人の感想ということを踏まえてどうぞ~

はじめに ここでは古美術鑑賞に関する展覧会を毎年やっているらしく、今年で5回目の開催とのことでした!私はこのシリーズに一度も行ったことが無かったのですが、時代の主となる傾向を、充実した解説、見やすい展

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ハロウィンSHHisから感じる可能性

ハロウィンSHHisから感じる可能性

 『アイドルマスターシャイニーカラーズ』というアプリゲームで、ハロウィンイベントが開催されています。そこでは、パラレルワールドの世界のアイドル(非人間)が登場してきます。そのため、性格や言動が普段とは少し異なっていたのですが、それがめっちゃくちゃ良かったです。

というオタクの戯言をこの記事では述べていきます。

(個人の感想なのでそこの所お手柔らかにお願いします。)

これまでのSHHis ここ

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好きなイラストを勝手に語ろうと思う。

好きなイラストを勝手に語ろうと思う。

はじめに 私は小さいころからイラストが好きな人間です。中でも女性の絵が好きで、様々な表情に魅せられています。今回は、そんな私が好きなイラストの中でも、最近流行りの「地雷系女子」を感じさせる絵師さんについて、勝手に好きですってポイントをあげていきたいなと思います。

以下、個人の感想であることを踏まえて良ければ見てください。

暗闇は柔らかで 私が今回勝手に語らせて頂く絵師さんは、はむねずこさんです

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