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そうだ 僧侶、なろう。6 ブスでのろまなダメ社員篇
卒論も無事提出し、大学も無事卒業し、いざ入社式へ!
「新規事業をどう立ち上げるかには関心があるのですが、数字は苦手なんで~」
って入社前の人事面談で言ってたのだが、財務部に配属される。
※っていうか、自分、バカだよね。
新規事業やるのに数字苦手って致命的じゃん😂
流石人事部、有能過ぎ〜✨️
こんなバカにもちゃんと付き合ってくださる🥹
(いや、仕事だから。って聞こえた気が…😅)
財務部と資産管理部合同の新入社員歓迎会。
「良い子が来て良かったねぇ~」と言われていたのに、サングリアがお酒だと知らず、ジュースだと勘違いして、がぶ飲みし泥酔。
帰りのタクシー。
後ろの座席で、気持ち悪くて、横になりたくて足を伸ばしたら、たぶん資産管理部の偉い人を蹴った。
偉い人「何してくれてるんだ!」と私をはっ倒す。
ドアに顔をぶつけて、唇が切れる。
翌朝、部屋で行倒れていた私。
母親に、お尻をパン!と叩かれて、「遅刻するわよ!」
新入社員のオリエンテーションで、隣に座っていた同期Y。
倍賞美津子みたいな、酒に強そうな風貌をしているが下戸。
私が席に座った瞬間に
「えりの吐いた息だけで酔っぱらいそう…気持ち悪くなるー」
「ねー。にしてもさー、私、出世への道、なくなったわー」
良妻賢母の道を模索していたとは言え、競争社会にもさらされていたので、ワンチャンあるかと思っていた出世。
入社初日にいきなりしくじって、もう二日酔いで気持ち悪くて、自己嫌悪。
休み時間になった瞬間に、資産管理部に行って、謝罪。
「酒の席だから。僕も悪かったね~」
と偉い人は言ってくれたが、目は笑っていなかった…。
ちなみに、仏教には五戒というものがあり、その中に
「不飲酒戒(ふおんじゅかい)」(飲酒をしてはいけない戒)
というものがあります。
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AI による概要
五戒とは、仏教徒が守るべき5つの戒めのことで、不殺生戒、不偸盗戒、不邪淫戒、不妄語戒、不飲酒戒の5つを指します。僧侶だけでなく、在家の仏教徒も守るべき基本的な戒めで、生活の中での行動指針ともなっています。
五戒の内容は次のとおりです。
不殺生戒:生き物を殺さない
不偸盗戒:盗みを働かない
不邪淫戒:不貞行為(不倫)を行わない
不妄語戒:嘘をつかない
不飲酒戒:酒類を飲まない
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この「戒」というものは、自分と他者を「煩悩(煩い悩ませるもの)」から守るために、自主的に守るものです。
つまり、自分も、他者をも、傷つけないようにするため、苦しませないようにするために守るべきものです。
律ではないので、罰則はありません。
この頃、在家で仏教信者だったら、こんな失敗はなかったかもしれませんが…普通に無宗教だったので、まぁ、身をもって、お酒に呑まれるとロクなことがないことを知りました。
でも、煩悩まみれの愚かな凡夫なので、この後も何度も懲りずにお酒で失敗していました…( ̄▽ ̄;)
そして、仕事も、ダメ社員もいいところ。
大学の時に調子に乗っていたので、かなり高くなっていた鼻をバキッと、へし折られましたね。
ルックスも、大学時代の男友達と会った時に
「え。社会人になったら女性って綺麗になるんじゃないの?
なにブスになってんの?」
って言われていたくらい・・・
良いとこなしでしたねー
先輩方には「給与泥棒」とか「宇宙人」とか言われていました。
財務→経理→人事→営業→営業企画
という流れで在籍しましたが、管理部門から営業に異動した時も鳴かず飛ばずの上に、足が痛みで動かなくなる「心身症」になってしまい、休職。
休職前からお付き合いし、休職中に親身に支えてくれた男性(元夫)と結婚し、復職。
その後、長男を妊娠して、つわりがひどくて、会社に行けず、6年目で退職。
やはり、そもそもの入社理由がいけないですよね。
「将来の旦那様がどのようなプロセスを経て偉くなっていくのか、企業に入って、しっかりこの目で見て勉強し、旦那様のサポート体制を整えてから、結婚して、家庭に専念しよう。」
「非営利活動をやるためには、まず営利活動を見ておかないとダメ」
(そうだ 僧侶、なろう。2より)
目的は果たされたものの、自分が会社でどうしたいかというよりも、まだ見ぬ「将来の旦那様」や「将来の非営利事業」という、ふわふわな実体nothing過ぎなものを思い描きながら、入社してしまったので、ヴィジョンがちゃんとある同期とは仕事へのモチベーションが段違いでした。
さらに、当時は、財閥系大企業には「総合職(主に男性)」と「一般職(主に女性)」があった※のですが、私が入った会社には、正社員かアルバイトという括りしかなかったので、逆に「女性」であることに甘えられなかったんですよね。
※いずれにせよ、当時、一般職としては採用してもらえませんでしたが…。
ぼやーっと、与えられた仕事を言われた通りにやって、
「これ、次、どうすれば良いですか?」
なんて聞いた日には
「お前はどうしたいんだ?」
と逆に上司に聞かれ、考えることが求められました。
(今思えば当たり前😂)
アシスタント的では、いられなかったんです。
アシスタント的な仕事は派遣さんやアルバイターさんがやること。
(今思えば当たり前😂)
めちゃくちゃ甘えがありました。
本当の意味での「自立」とは程遠いものがありましたね。
「まだ見ぬ将来の旦那様のため」と「まだ見ぬ将来の非営利事業のため」の入社。
今思うと、会社に対して、本当に失礼なことをしたなぁと思います。
大変失礼致しました😭
唯一の救いは、そんなダメダメだった私も、少しは会社の役に立てたであろうと思える時期があることです。
2年目が終わる頃、あまりの自分のダメっぷりに嫌気がさして、会社を辞めようとしたときに、当時の上司Iさんが
「お前はまだ何もやってない。スタート地点にも立っていない。だまされたと思って、何も考えずに、後1年、がむしゃらに働いてみろ。」
と言ってくれました。
後1年頑張ればいい!と期間が決まって腹をくくったら、仕事が楽しくなり、それまでとは景色の見え方が変わりました。
そこからは、自ら考えて、仕事を作るようになり、仕事を達成する喜びを知りました。
仕事への取り組み方がまるで変わりました。
頑張りを認めてくれた上司Iさんの推薦で、新卒採用向けの冊子に投稿をする機会も得ました。
結局、その後1年だけではなく、3年ちょっと働けました。
この経験は本当にありがたかったです。
そして、この経験が、婚姻中/離婚後にも活かされました。
自分が3人の子供達とここまで生き抜いてこられた理由の一つはこの経験です。
この時の上司Iさんは、離婚後も、路頭に迷っていた私に翻訳の仕事をくれて、救ってくださいました。
感謝してもしきれないお方です。
なお、当時ダメダメだった私を見捨てず、辞めた後も、お付き合いを続けてくださっている会社の方々にも、感謝しかありません。
本当に、皆様、こんな私とつながり続けてくださって、ありがとうございます。
はい・・・。
まだ「そうだ 僧侶、なろう。」にはなりません(笑)
っていうか、自主「私の履歴書」みたいだな…(笑)
誰にも頼まれてもいないのに(笑)
とにかく、酒癖悪いブスでのろまなダメ社員!でした!
よく結婚できたものだ…。
元夫の懐の深さに大感謝♥
つづく・・・。
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