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明示的な表現と暗示的な表現について。暗示はやめた方が良いと言ったが表現方法としての暗示があることも記しておこうと思う。今日の写真は大根おろし鍋です。
暗示するの意味は、ある人(暗示者)によって伝えられる感じや考え、信念あるいは指示などが、相手(被暗示者)によって、はっきりした論理的ないし客観的な根拠もなしに、無批判、無反省に受け入れられ、暗示者の伝えるとおりに感じたり、考えたり、信じたり、行動したりすることで、自己暗示などはやめましょうと書きました。
でも暗示の対義語である明示を知るとまた違った意味が浮かんでくるのです。
明示と暗示は、情報を伝達する方法の 2 つの異なる方法です。明示的な情報は、直接的に伝えられます。たとえば、「今日は雨が降ります」と言うのは、明示的な情報です。暗示的な情報は、直接的には伝えられませんが、言葉や行動から推測できます。たとえば、「傘を持っていくといいよ」と言うのは、暗示的な情報です。
明示的な情報は、暗示的な情報よりも理解しやすく、誤解が少ない傾向があります。しかし、暗示的な情報は、明示的な情報よりも創造的であり、魅力的であることがあります。
明示と暗示は、どちらも情報を伝える上で重要な役割を果たしています。明示的な情報は、事実や指示を伝えるのに適しています。暗示的な情報は、感情や意図を伝えるのに適しています。
明示と暗示の例をいくつか挙げます。
明示的な情報:
今日は雨が降ります。
左に曲がってください。
この本は面白いです。
暗示的な情報:
空が暗い。
傘を持っていくといいよ。
あなたは笑顔が素敵です。
明示と暗示のどちらが適しているかは、状況によって異なります。明確に伝えたい場合は、明示的な情報を使用することをお勧めします。ニュアンスを伝えたい場合は、暗示的な情報を使用することをお勧めします。
ここに家を建てると祟りに合うと言われたら、祟りなど迷信だと思わず、昔の自然災害を知ると地震や洪水、津波などの被害がある場合があるのです。
言い伝えには暗示的は要件が含まれているのです。
人は明示的に伝えられなくて暗示的な表現をすることが多々あるのです。
その暗示的な表現を理解できるのが空気が読めるというのです。
明示的表現しか理解できないと空気が読めないと思われ、暗示的表現を考えすぎると深読みしすぎだと思わられるのです。なぜ暗示的表現をしたのだろうかと考えると答えが見つかるかもしれません。
暗示的表現をする人は文学的だとか思われたいのでしょうか?それとも明示的表現をすると憚られる何かがあるのでしょう。そのような奥を読むことでさらに言葉や文字の意味を広げるのです。
「月が綺麗ですね」とは夏目漱石が英語教師をしていたときのこと、英語の「I love you」を生徒たちに訳させたところ、「我君を愛す」「そなたを愛おしく思う」などと訳しました。それを見た漱石は、「日本人はそんな直球に愛を伝えることはしない。“月が綺麗ですね”とでも訳しておきなさい」と教えたそうです。
知っている人は知っている、そのようなフレーズになっていなくても心が通じていれば「愛している」と言わなくても何を言っても愛している気持ちがこもるのです。
心を伝えるためには明示的に表現しなければなりません。明示的に表現しても暗示的にとらえられたら伝わったことにはならないのです。では、どうすれば良いでしょうか?
明示的に表現して補足として暗示的にとらわれないように否定するのです。
「今日のお月様は綺麗ですね。これは告白の言葉じゃ無いよ」と言えば明示的表現になります。そして告白の言葉は無くなるのです。
「フカヒレスープいっぱいで言ってしまっていいの」と中華料理を食べた日に君に言ったことが懐かしいのです。俵万智さんの「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいのを知っていればこそ通じる告白です。
ノロケ話は明示的にも暗示的にも伝えるべきではありませんね。
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