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【ドラマ考】伏線回収、明らかになった御上先生と一色先生の過去『御上先生』#6 confession

1.第1話の伏線の回収 一色先生

第1話からの伏線。
明らかに周囲とは異なる、一色先生の御上先生へのリアクション。

ついに今回回収された。

御上を隣徳に呼び寄せたのは、一色先生なのだ。
そして、一色は御上の兄・宏太の同級生であり放送部の先輩だったのだ。

御上孝と一色真由美は、御上宏太という同じ原体験をきっかけとして、教育による社会の変革を志し、それぞれの形で教育の現場に足を踏み入れた。



2.未だ解明されていない伏線

恐竜の置物についても兄・宏太との思い出の一つであることが今回明らかになったが、未回収となり、大きな意味を持ちそうな伏線をあらためて整理しよう。

●槙野が通うお墓 文部科学省の同僚の墓?!

第4話以降、盛んに描かれる槙野の回想シーンと、墓参りのシーン。
現在、御上と対立構造にあるように描かれる槙野にも、何かの原体験と教育変革の道へ志したきっかけがあることを暗示している。

今回映し出された墓石を見ると、「唯人 二十六歳」の文字。
彼が関与した文部科学省の後輩や同僚が、変革を志すも病み、命を絶ってしまった、そんな過去が隠れている可能性もある。


●CM切り替え時の2匹の蝶が表すものとは

初回放送から「蝶」は一つのキーとなる動物だ。
第1話のシーン。御上が隣徳の廊下で、そっと蝶を掬い上げ、何かを語りかけて窓の外へと放つ。

「バタフライエフェクト」に関する言及もあったことから、CMで現れる2匹の蝶は、社会に対する疑念を抱いた御上兄弟、宏太・孝を指している、とも考えられる。

実際、第6話では兄・宏太の死について描かれたが、CM前の蝶についても2匹のうち1匹が地に落ち、それを見守るもう1話が描かれている。


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