治療哲学:厭世主義に陥らないために
どう生きていいかわからなくなると厭世的に陥る。「この世は生きるに値しない」「自分はダメな奴だ」そんなことを思うようになる人もいるようだ。
誰しも「そうならない」とは言えないと思う。ぼくはこれまでそういった人を何人も見てきた。
「そんなことを思っちゃだめだよ」などとは言わないが、他の手がなかったのだろうかとは思う。
これまで私たちが「才能がない」「頭が悪い」「うまくいかない」と思っていることは、やり方や対処方法を変えるとうまくいくことがたくさんある。方法を知らなかっただけなのだ。
うまくいく人と、うまくいかない自分。厭世的にもなる。
ぼくは、知らないことを知る、考え方を変える、うまくいく理由とうまくいかない理由を探る、こういったことを探り続けると、まだまだ何とかなることがわかった。
厭世主義に陥るには早すぎるのだ。
特別に優れた人や異様なくらい運の良い人の話を参考にするのではなく、ぼくのような普通の人の話を参考にする方が役にたつ。
ぼくは、普通の人から「歳をとると目が見え難くなるから、若いうちにしっかり本を読んだ方がいい」と言われて実践してきた。
また、「趣味は現役中にしないと引退してからでは出来ない」と言われて実践している。
みんな普通の人の話を参考にしているのだ。
そのおかげで何とかうまく生きていけているので厭世的にはならないでいる。
人間は理想的には生きられないけれど、思った通りの人生なら何とかなる。
このことを軽んじるのではなく、重く受け止めた方がいいと思う。
何も考えずに運頼みに生きていては、うまくいかなくなった時に、厭世主義者になるのは当たり前だ。
「もう遅い!」と言う人もいるだろう。しかし、ここから何をするべきかと考えられれば、ぼくが何を言いたいのかわかるはずだ。 おわり