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エシカル男子が日々感じている気候変動の危機

こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、カワムラです。

一般社団法人エシカル協会主宰、【14期】エシカル・コンシェルジュ講座の第2回講義を受講してきました。

テーマは「気候変動の今 迫る危機に何ができるのか」。講師は、一般社団法人 Climate Integrate 代表理事、平田仁子さん

はい。とても大きなテーマです。。


地球が直面している、かつてない温暖化と気候変動の危機

国連事務総長、アントニオ・グテーレス氏は、2022年COP27での演説で、「我々は気候地獄に向かう高速道路でアクセルを踏み続けている」と発言しました。

2023年7月には、世界平均気温が観測史上最高記録を大幅に更新したことから、「地球温暖化の時代は終わり、地球が沸騰している時代がやってきた」とも表現しています。

今、地球はかつてない温暖化と気候変動の危機に直面しているのです。

ここ数日、日本でも全国各地で夏本番といった気温が続いていますよね。

2024年の気温は、2023年よりもさらに高い水準で推移していて、4月の気温は1.58度高くなっています。また、気温だけでなく海水温の上昇も著しく、2024年も非常に高い水温が記録されています。

温暖化が進めば進むほど、その影響や被害はさらに甚大になり、いずれ沈みゆく島国が出てくるなど、災害レベルの影響に見舞われるというシナリオも描かれていルことをご存じでしょうか。

正直、今回のテーマは(2回目にして)、個人で取り組めることには限界があるのではと感じていました。我慢して節電をしたり、温室効果ガスの削減に取り組んだところでどれだけの効果があるのか。無理をすることで、自身の健康に被害が及んでしまうのではないか。

考えれば考えるほど、無力感や絶望感を抱いてしまうテーマとも感じました。

本講義では聴講だけでなく、受講生同士のディスカッションにより、各人の思いや取り組みを共有する場も設けられました。今日は、ディスカッションでも話し合った、僕が生活のなかで感じている気候変動による影響を、生活者視点でお話ししたいと思います。


▪️春と秋が短くなっている

僕は、通信販売の事業に10年以上関わってきました。お客さまへ提案したい、そして売り上げが高いのは、四季折々の季節を楽しめる商品や、季節ニーズの高い商品でした。

ですが年々、春と秋が短くなってきていると感じます。暑い夏を快適に過ごせる商品はとてもよく売れます。反面、夏の残暑が厳しいと秋の商品が売れづらく、冬の寒さが長引いたうえに梅雨入りが早いと春の商品が売れづらくなります。年内が暖冬であると、冬の商品の売れどきも短くなるのです。

日本は「温暖湿潤気候」と学校で学んできましたが、もはや夏は「亜熱帯気候」に近いのではないでしょうか。

着る服がない、衣替えのタイミングがわからないなど、知らず知らずのうちに暮らしがシーズンレスになっていると感じます。


▪️花の時季が変わってきている

僕が学生だった1990年代までは、東京では桜(ソメイヨシノ)は入学式シーズンを彩る花でした。ですが、今は卒業式シーズンを彩る花となっています

前職で関わっていた雑誌でも、以前は桜特集や桜の表紙は4月号でしたが、今では3月号で桜特集が組まれています。

今年は、梅雨入りの前に紫陽花が花の盛りを迎えたように感じませんか。

四季折々の花を愛でるという日本の文化、日本人の心象風景にも、変化が起こってきていると考えざるを得ません。


▪️自然生態系の変化による食材への影響

僕たちPAF MALLのメンバーは、食品事業者、生産者のかたとお話しする機会が多くあります。

以前は漁れていた魚が漁れなくなってきたと話す漁業のかた。これまで栽培できていた農作物が栽培できなくなるかもしれないと話す農業のかた。果樹の栽培の北限も、年々上がってきていると感じます。

本講義では、気候変動により水温が上昇し続けると、冷涼な気候を好む”わさび”を栽培できなくなる可能性があるという話もありました。

日本料理の代表である”すし”に欠かせないわさびの危機は、「和食」という文化遺産の危機ともいえるのではないでしょうか。

自然環境と寄り添いながら生きるかたがたの声は、やはり見過ごすことができません。


▪️暦との季節感のギャップ

テレビの天気予報で「暦の上では〜」という表現をよく聞きますよね。”暦”というのは旧暦の二十四節気を指しているので、現在の新暦とギャップがあるのは当然です。季節感とギャップがあることは織り込みずみ、"それはそれ"というダブルスタンダードな季節表現と僕には感じられます。そのギャップにすら趣を感じる、情緒的な表現のようにも。

今後、さらなる気候変動の影響により、情緒的にも物理的にも埋めがたいギャップが広がってしまったら…。日本人は、なにを拠りどころとして、四季を捉えていったらよいのでしょうか。とても恐ろしくなります。


きっと誰もが考えている、地球規模の環境問題。カーボンニュートラル、ネットゼロ、再生可能エネルギー。2050年までの世界共通目標となるキーワードも見えてきています。

地球規模の環境問題へ立ち向かう前に、日々の生活で感じている気候変動の影響、その先に起こりうる危機を、まずは考えてみてはいかがでしょうか。それが環境問題を自分ごととして捉えること。そして、自分なりアクションへ繋がる一歩となるはずです。

とても個人では解決しきれない大きなテーマですが、本講義でどのような学びが展開されたのか。それは次週のnoteでご紹介します。どうぞお付きあいください!


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