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介護と孤独。

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ヤングケアラーと呼ばれるボクの周りは 保護者らの年齢から介護する人がたくさんいる 目の前の介護について書く
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認知症介護。

認知症介護。

ボクの保護者らは
兄弟姉妹が多い
そして仲良し

だからよくケンカもする
高祖母もいるけど
叔母や叔父もいる
若いと20歳代
上は90歳代

個性のクセも強い

順番に呆ける
いや、認知症になる

今日は朝から
悲鳴が聞こえる

洗濯機の中に
包装された包みがあり
叔母が取り出すと
中身が排泄物

神経質で
綺麗好きの叔母は
雷様のように
当たるとこのない
怒りを歯ぎしりしながら
堪えて
なじみの

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父親。

父親。

「お父さん
大好きなお父さん
とっても会いたいです

もう車イスから立ち上がり
戻ってきてください」

おばさまの声が震えた
実父の話だった

暴力的でワガママで
学が無いのに見栄はりで
大盤振る舞い

九州男児で
戦後まもなく上京し
一銭も無いので
畑から野菜を盗んで食べた

戦死の父親代わりに
母親の代わりに
必死に働いた
なんでもした

学校も行ってない

姉は戦時中
餓死して亡くなった

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介護と孤独。

介護と孤独。

家族の介護を
経験する人が
多くなっている
人の数だけ
家庭の数だけ
やり方は違う

正解は無い

ボクも介護を介助する
1人で2人を
ほんの少しの間
看ることもある

介護者が介護車を
横づけする間とか
介護者が支払いや
主治医と話したり
様々な場面で
介護者のお手伝いで
ボクは同行し
ほんの少しの間
介助する

という
ボクも1人にしておけない
介護される側の障がいが
あるので
介護者の負担に

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