【短歌】どうせ好きでもないくせに

どうせ好きでもないくせに 
口腔を 浸してほしいノ みずうみの青に

どうせ好きでもないくせに 
あなた私に触れるから 虚無の上塗り 
また明々後日

齢七
遠のく意識
走馬灯
私も老いたと
しみじみ懐う

嗉嚢から
蟠る蛆の
泥溜に
忍んで懐う
亡き君のこと

水晶の
溶けた蜜が
溢れ出る
君の死体が
艶を帶びるとき

老獪な
衒学家たちの
言の葉が
耳愛撫して
とってもえっち

カメラだけ
知ってる私の
独り詩 
私が覗いても、
見えはしないか

いいえはい。
∀のQに
そう答えたい 
だってそうじゃん 
実際のところは

触れたいと
願うだけでも
倫理刑 
言い諭すべき
レジの待ち合い

君の毛を
弥立す潮を
買い占める 
僕から離れて 
もう乾涸びれる

満月に
モンスターボール
投げてみる 
ブラックホールに
吸い込まれる

〈短歌 2024/07/30-2024/07/31〉

何に使う予定ないけど、キープ(未発表にしておく個人的佳作)がたくさんできて、倖。


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にわ。
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