【短歌】乳頭の高さ

乳頭の
高さ求める
ピタゴラス
接弦定理は
お呼びでないです

休みの日
というそれだけで
薄くなる
私の  ああ、、

眩耀が
君刺す
朝の灯の前に
僕が刺しにゆくから
あけてくれるな目

死にたいと
吐きだす日々の
あなたの根
怠惰で良かった
大好きだから

薄月夜
へっぴり柄の
衣見ね
霞も怯む
私居させて

「くだらねー」
託つあいつが
つまらない 
目くじら絞めて
チンジャオロース

扇風機
抱き寄せて寝る
蝶を喰む
鱗粉咽べ
余す所なく

カーテンが
私を冷やかす
目をすんな
破られてぇのか
このアマチュアが

透明の
骨組み立てた
筐体が
独りで手を取り
タンゴの足取り

感傷が
沈んでいった
泥溝に
排泄物が
覗きはじめた

眺め入る
湖畔のナルシス
後ろから
偲ぶ乳色
その反射光で

夜にだけ
隠れて泣いて
夜にだけ
隠れて啼いて
隠れて凪いで

同じ穴でムズイなと
きたす私たちの暗闇共有がジャックポット

ドクドクが
止まったときに
振り出した
君の尾骶骨
NASAまで吹き飛べ

〈短歌 2024/07/19-2024/07/29〉




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にわ。
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