記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

『象られた闇』ローラ•パーセル(訳•国弘喜美代)※ネタバレあり

此の表紙、有名なイラストレーターさんが手掛けていらっしゃるようで、妻様が表紙買いしたのを、中々読まない様だったので、ミステリ好きの僕が借りて読んでいます。
読書📖が大好きなのに、普段は書き専の為に、読むのが遅いので懺悔として紹介しています。

書き専ならではの見解の感想文ですが、楽しんで頂けましたら幸いに思います。


2024/12/30 月曜日 第一章 1〜19頁

ミステリにしては短い、一章19頁から始まりました。
途中で寝てしまいましたが、📝を取っていますから、大丈夫👌✨
登場人物は初めにありますが、目次が無い為、あっ!本が閉じてしまった!…なんて時にも安心のnoteの目次に頁を書く作戦で行きましょう。

第一章から、重要登場人物、更に事件、名称だらけの牛詰めです。
この
著者のローラ•パーセルさんは未だ書きたりなかったのではないか?と、言う程、凝縮されたスタートとなっています。
2022年にアメリカ探偵作家クラブ賞オリジナルペーパーパック賞最終候補作です。

先ずは特徴的な帽子の事から物語は始まります。
主人公アグネスは切り絵に最適だと切り始める。

此の際に道具を取り出したのが、紐付きの小さなハンドバッグ(レチィキュール)と説明があります。
調べてみたら、様々な色、形があり、現在ではパーティや結婚式に女性が携帯するハンドバッグに似ています。

舞台はイギリスの寒い地方、または季節を思わせます。

「胃が滑るような馴染みの感覚」とありましたが、調べてもありません…無念。
感覚的な物で想像して下さい。

其の切り絵をしても、ある人と重ねたんですね。
英国海軍らしさに、ジョン・モンタギューを想っています。生存不明、ベテラン水兵であったと補足もあります。

アグネスは白内障を持っている。
僕の祖母も早くに患ったが、白が強く光りぼやける為、他が小さく見えたりする。
現在は一日の治療で治るが、此の舞台と時代では深刻だったと言えよう。
だから、影絵の切り絵を作っているんですね。

唯一の温泉地バース…。だが、今はどの建物にも炭が沈着していると、雨の様子と共に描かれています。

雨になると、アグネスは肺を弱めたばかりで息切れを感じる。
予定ではシドニー•ガーデン迄歩いて行くつもりだった。

が、何故か修道院に行ったのだ。
理由はサイモンと言う、人物に会う為。
家は修道院の直ぐ近くであるのに、修道院へ行ったのは、サイモンが友人でもあり、医者だからなんだね。

肘掛椅子を(ウィングチェア)と日本語を当てたのは、好きですね。
僕も安楽椅子で(ソファ)と読ませるので、発展系として、何時か使わせて貰うでしょうww

アグネスは、ひ弱であり乍も、落ち込まずに前向きに捉えるタイプの様だ。

アグネスの家に行くと…
『日がな一日さえずり』姿がないカササギ鳥がいて、アグネスは嘲る様だと言っている。
これは『一日中、いつも』と、言う意味。

窓に切り絵があり、冷やかしの客でも、もてなそうと美しくしている。

ここで、色について出て来た。
茶色掛かった赤黄色を=エトルリアンレッドと言うらしい。
壁色やペイントにはありましたが、イギリス産特有の物に多く、ルビーをもっと輝きを落ち着かせ、透明度を無くした感じ?でしょうか。
光らないガーネットとか、若干朱色に赤を足した感じ。
母や、セドリックも住んでいる。

ーー帰ると、サイモンと巡査部長が訪問して来た。

「ミスター•ボイルが肖像を頼みに来なかったか?23日の土曜日に」
と、聞く。

此処でミステリ好きはこう思うだろう。
日にち、または時間トリックでもあるのか?と。

勿論、第一章だけでは分からない。
僕は読む期間が開いてしまうので、此の様にnoteに粗筋と気になる箇所は書きつつ、解説して行きます。

此処で主人公のアグネスは、
『ミス•ダークン』と呼ばれています。ダークンは生存不明になった、前半に想いを馳せた、旦那か近い存在なのでしょう。

あえて、物語から読み解きたいので、登場人物紹介は読んでいません。
何処で、誰を出して来たかも、重要なテクニックだと考えているからです。

然し、第一章にして様々な呼び名が出て、人物も多く混乱し易い。
丁度、『カラマーゾフの兄弟』を連想してきました。
ミステリならではの意図的であるか、読み解いて行きたいですね。

アグネスの答えは、
「結婚記念日にミスター•ボイルの奥様の為に、下絵だけ」
と、答えている。

更に未だしつこく、時間差トリックかもね?の、線を消してくれない此の一言、巡査がこう言った。
「ボイルの手帳に「ダークン2時」と書かれていた」
ボイルには妹のコンスタンスもいる。

行形のこれだけの情報、当然推理好きなら整理出来るよね?的な、挑戦状の様な第一章となっている。

死因 場所 グラヴィルウォークにて
   凶器 頭や顔を木槌にて砕かれた

被害者のその日の後の行動
 夜の7時に夕食の約束をしていたが、来なかった

詰まり、アグネスが今の所最後に会った人物なので巡査は疑っている。

アグネスの証言
 スケッチは2時40分に終わり店を出ていた。
 ボイルの妹の事を少し話したわ。←時間以外に、一章では姿がチラチラ話されるが、詳細には誰も触れていない人物だ。
一応、チェックしておく。

此処でサイモンの特徴が追加。
医者で、愛犬のモーフィアスを飼っている。

アグネスは、二人が帰るとミスター•ボイルの選集を探してみる。
すると偶然にも押し込んだ所為で、本の重みで作品は潰れ、まるで死相そっくり。
額も、鼻もぐちゃぐちゃに崩れていたとある。

最後はホラー感まで有り、ゾクゾクするだろう?
かなり、クラシックミステリを意識された、此処迄の流れとなっている。

疑いに疑いが出た第一章。
定番を魅せつけてくれのか⁉️
将又、どんでん返しが来るのか⁉️
非常に楽しみな一冊である。


いいなと思ったら応援しよう!

泪澄  黒烏
お賽銭箱と言う名の実は骸骨の手が出てくるびっくり箱。 著者の執筆の酒代か当てになる。若しくは珈琲代。 なんてなぁ〜要らないよ。大事なお金なんだ。自分の為に投資しなね。 今を良くする為、未来を良くする為に…てな。 如何してもなら、薔薇買って写メって皆で癒されるかな。