『わくわく起点のデザイン思考』 O₂design and more(オーツーデザイン アンドモア)
はじめまして。オーツーデザイン アンドモアの西肥です。
'23年に新しく立ち上げたばかりのデザインスタジオで、日々模索しながらデザインのお仕事をしています。現在は主にグラフィックデザインを担当していますが、今後の展望として建築やプロダクトを含めたトータルブランディングへの参入を考えています。
さて、そんな私たち(山﨑と西肥)ですが、元は他業種の出身です。デザイン会社に勤めた経験はありません。今回は、オーツーデザイン アンドモアの自己紹介を兼ねて、デザインスタジオを立ち上げるに至った経緯、私たちがどんな人間なのかについて お話していきたいと思います。
デザインを始めたきっかけ
山﨑も西肥も、「デザイン」や「空間」という共通の対象にわくわくし、先にあるビジョンを描くこと(空想)が大好きです。
山﨑は、和歌山県の最南端にある串本町というところで生い立ちました。まさに日本の原風景という場所で、その土地で作られた季節の作物を食べ、学校が終わると一目散に川へ向かい 日が暮れるまで釣りをして遊び、街灯のない真っ暗な夜、満点の星空を眺めて床に就きました。少年期を大自然の中で過ごした体験そのものが、彼独自の「審美眼」を体得するベースになっています。
“自然の中に溶け込んだ美しさ” を感覚的に理解できる。これが、あらゆる場面でデザインを見る力に繋がっています。当社のデザイン実務は西肥が担当していますが、最終のチェックで必ず山﨑が目を通します。これは「不自然さ」を取り除くための重要なステップであり、オーツーデザインの肝と言ってもいいかもしれません。美しいデザインには自然界にあるような “静けさ” が必要なのだと、引き算のデザインを大切にする人です。
そんな彼は新卒から10年以上、お客様の家づくりに携わってきました。実際に図面をひく技術者としてではなく、設計士の感性を持ち合わせた類稀な営業マンとしてです。お客様に素敵な家を提案したいという一心で設計士さんたちとコミュニケーションをとるうちに、美しい空間をつくりだすために必要な視点や建築知識を身に着けていきました。
彼が持つ最大の武器は、コミュニケーションから沢山の経験値を吸収し、やりたいことを発信できること。これが、後々にデザインスタジオを立ち上げるにあたり大きな力になっていきます。
西肥は、大学でデザイン全般を学び、建築デザイン学科を卒業後はインテリアコーディネーターの資格を取得したりと空間をつくることへの関心を高めていきました。一方で、小さい頃から好きだった〈絵を描くこと〉や〈自分の手で作り上げていく感覚〉に楽しさを見出す自分にとって、設計士の仕事(建築)はスケールが大きすぎるようにも感じていました。目の前のものをその場で、自分の手で修正しブラッシュアップしていく、この工程が自分には合っていると思い、グラフィックデザインへ転向していきました。
建築は一時期、デザインも企業に属しての実務経験はありませんが、大学在籍時に建築以外の実務(Adobeソフト)を学べた環境が幸いし、グラフィックデザインへの心理的ハードルはなく、やろうと決めてからは独学です。大学を卒業してから約8年のブランクがありましたが、それでもグーグルさんのお力を借りればソフトの使い方はクリアできました。
そんなふたりの転機は、静岡県三島市への移住でした。三島市は、東京から新幹線で約50分、伊豆半島の玄関口に位置する三嶋大社を中心とした街です。富士山の雪解け水がまちの各所に湧き出し、自然が豊かで、住みどころとしての心地良さも叶えた穴場スポット。この街はすごいぞと、これからの街の発展について「わくわく」の共有がふたりの間で始まりました。
街づくりの話が好きな西肥と、庭づくりが趣味の山﨑。三島市にある山﨑の庭を《本町ノ庭》と名付け、イベントを開催したらどうか と話し始めました。そこから西肥がビジュアルデザインの担当として動くことになり、'22年11月、第一回「菓子と珈琲」の開催が実現することになりました。これが、デザインスタジオ発足の序章となったわけです。
山﨑の巻き込み力でイベントの出店者や協力スタッフも集まり、当日はたくさんのお客様がご来場くださいました。イベントをひとつ実現させたことで、継続的に開催するための課題や目的も見えてきました。
課題にあがったのは、実体を伴わない個人の活動はイベントの周知(つまり集客)が難しいということ。そして目的は、イベントを介した「街づくり」であることを再認識しました。
世界中から人々が集まる観光地としてのポテンシャルは十分にある。三島のまちに求められているのは、まちを回遊したくなる仕掛け なのではないだろうか。イベントスペース《本町ノ庭》という場所を使った 街づくりの展望 を考えた時に、デザインスタジオの立ち上げが現実化していきました。
O₂design and more(オーツーデザイン アンドモア)のコンセプト
山﨑と西肥で「わくわく」をシェアし合うことで、デザインスタジオの立ち上げという共通のビジョンを描くことになったわけですが、これはまさに、当社のコンセプトを具現化した例です。
相手が持っている「わくわく」に影響を受けて、自分のなかに新しいアイデアが生まれる。それが、次なるステージへの行動やヒントになって、やりたいことの後押しをしてくれる。
このようにして、自分ひとりでは引き起こせないシナジー(相乗効果) を最大化できれば、難しそうなことも案外簡単にできてしまうことだって起こり得ます。
オーツーデザイン アンドモアの原点にあるのは、『わくわく起点のデザイン思考』。わくわくすることに思いを馳せて、その実現に向かってデザインに落とし込んでいこうという考え方です。
私たちの脳が「わくわく」活性化している状態であることは、デザインをする上で大きなメリットです。それこそ 個々にある「わくわく」をみんなで共有して膨らませたら、掛け算式に 質の高いデザインへ転換 ができますし、大きな幸せ効果も 同時に得られそうではないですか? 私たちの考えるデザインワークは「わくわく」の掛け合いでデザインの質を高め、関わる人の人生を幸せにする 取り組みなんです。
デザインの目的には「伝わるように整えること」という指標がありますが、それはデザインにおける必須事項であり、最低条件だと考えています。私たちは、その先にある 動機づけ、デザインを通してわくわくを与えられるか、人生変わったと思う瞬間を与えられるか、そんな大きな理想を描いて試行錯誤しながら、私たちなりのデザインの本質を追い求めています。
ふたりの代表がいるデザインスタジオ
山﨑は、人とコミュニケーションをとることでエネルギーを蓄えることができる、生粋の外交気質を持った人。一方で西肥は、制作物を突き詰めて作業していたい職人気質を持った人。タイプが違うからこそ互いに補完し合いながら仕事を進めます。目指しているデザインの方向性やわくわくすることの対象は近いので、タッグを組んでデザインスタジオを立ち上げることにしました。
人生をわくわく面白く駆け抜けるために、私たちはデザインの仕事をしています。みなさんも一緒に「わくわく」することに突き進んでみませんか。
これからどうぞ、宜しくお願いいたします。
オーツーデザイン アンドモア 山﨑と西肥
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