ガナッシュの乳化構造
◉ガナッシュの構造
ガナッシュを作っている際のボウル内では
どのような変化が起きているのでしょうか?
このように、油脂と水のように
真逆の性質のものを混ぜ合わせる場合、
ただ混ぜ合わせただけでは分離してしまいます。
上手く混ぜ合わせるには
安定した乳化構造ができるように注意しなければいけません。
ガナッシュの場合は水分量から考えて
最終的に水中油滴型(Oil in Water)の乳化状態を作ると
安定した乳化構造に仕上がります。
※乳化
…液体の中に他の液体を混ぜて、乳化液・乳濁液にした状態のこと。
※水中油滴型
…水の中に油が分散している状態のこと。
このタイプは舌触りがやさしく、なめらか。
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◉ガナッシュの構造②
ガナッシュの伝統的な作り方から、
構造を詳しくみていきましょう。
まず④の工程を行っている時、
ガナッシュは溶けたカカオバターを少しずつ細かい油滴に変えながら
生クリームの水の中に乳化させていく過程となっています。
この様な乳化方法を一般的に分散乳化法と呼びます。
最終的にガナッシュは
グラニュー糖や粉乳が乳漿に溶け込み、
濃いシロップ状の相続相を作ります。
その中に乳化した
・カカオバター
・乳脂肪球
・カカオ固形分などの粒子が
分散した乳化状態となっています。
本来混じり合うことのない"水"と"油"。
しかし、このような工程を施すことで混じり合い
特徴的な性質物ができあがります。
※bitesjapansquadの投稿:きぴり