卵黄の優秀な乳化作用
卵黄の中には、34%もの脂質が含まれています。
それらは乳化作用のある「被膜」で保護された細かい油滴状をしており、この主体となっているのは「レシチン」と呼ばれるリン脂質です。
このレシチンの乳化作用を利用した身近な食材はマヨネーズが上げられます。
マヨネーズの原料は
植物油、酢、卵黄
の3つからできています。
植物油は油、酢は水分、
通常、水と油は分離してしまいますが、
なぜなめらかなペースト状になるのか。
それは卵黄のレシチンが乳化の役割を果たしてくれるからです。
このレシチンの乳化力は、お菓子作りの中でも大いに利用されています。
例えばパウンドケーキ。
パウンドケーキの基本的な材料は
バター、卵、砂糖、小麦粉です。
バターは油脂、卵に含まれる卵白は水分です。
この2つがうまく混ざり合っているのもレシチンの乳化作用の効果です。
また、ブリオッシュなどリッチな配合のパンが硬くなりにくいのも、レシチンがデンプンの老化を防いでくれているからです。
⚫︎まとめ
卵黄に含まれるレシチンは
・風味
→コクがある、乳製品と相性が良い
・乳化力
→水と油を繋げる役割をしてくれる
・老化防止
→澱粉との複合体を形成しやすい。
といった機能をしてくれるとても優秀な食材でした。
※bitesjapansquadの投稿:kanade_mt