「親水性」と「吸湿性」
砂糖には「水分を吸着しやすい」、
「吸湿性」と呼ばれる性質があります。
この性質はお菓作りの様々な場面で
活躍しています。。
砂糖の吸湿性がお菓子作りにもたらす事例
○気泡が壊れにくくなる
スポンジ生地やメレンゲを作る際、
卵は必ず砂糖を入れて泡立てていきます。
この時、気泡の膜に砂糖が溶け込んでいると
泡立った卵の水分を「吸着」して
壊れにくい気泡になるのです。
結果、焼き上がる生地のボリュームを保ち、
ふくらみのよい状態になります。
○保存性を高める
ジャムは、砂糖の濃度を高めて
腐りにくくした食品です。
砂糖はジャムの材料である果物の
内部にまで広がり、微生物の繁殖に必要な
「自由水」を「吸着」します。
腐敗をうながす、微生物が繁殖する余地が
ないため、保存性が高まるというわけです。
〇粉末がダマになるのを防ぐ
ペクチンや粉寒天等の粉末を液体に入れて
溶かす時は、そのまま加えてしまうと
ダマになってしまいます。
ですので基本的には砂糖と混ぜ合わせて使用して
ダマになるのを防ぎます。
これは、粉末の粒子の間に入りこんだ
砂糖が液体の水分を「吸着」し、粒子同士が
くっついてダマになるのを防いだからです。
※bitesjapansquadの投稿 : Ironman_fe