見出し画像

自閉症の私にとって「しゃべる」とは。

生きていて、基本的にしゃべる必要はありません。
何かを伝えようという気が全くないのです。

自分のことを知ってほしいだとか、
何かを共有したいとか、
あの人のことを知りたいとか、
仲間になりたいとか、

そういった気持ちを自発的に持つことは、
残念ながら、ないです🤣


私の場合は、集団不適応とか
共感オンチとか、自閉傾向が強いとか、
イロイロ理由はあると思います。

ただ、「自発的に」というのが
キーワードなんですね。

話しかけてくだされば、うれしいな、
楽しくおしゃべりしたいなと思いますし、

「この人はどんな人なんだろう」
「どんなことに興味を持っているんだろう」と
興味津々でお話しします。

さらに言えば、仕事などで必要が生じれば、
ガンガン積極的にコミュニケーションを
取りに行くタイプです。


ね。


「えっ??自発性さえあれば・・・」
って、私も思ってます!(笑)


もうちょっとで発達しそうだと思っているのは、
「あの人がいる。この前あの人としゃべって
 すごく面白かったから、話しかけてみよう」
って気持ち。

「あの人がいる」「面白い人だ」「間違いない」
で終わっちゃいます。

なんか惜しいよね。なんか惜しい。
興味持ってるやん!
「話しかけてみよう」って思い付くまで、
もうちょっとな気がする(笑)


用事があれば、すぐ話しかけるんですけどね~。
でも、それってタスクに近い気持ちなんですよね。


あと、自分がしゃべること自体が、
ちょっと大変なんですよね。

言語処理がとにかく苦手だし、

自分の声が体に響く感じが嫌とか、
息をたくさん吸うのが嫌とか、

自分の声が自分の耳に届く時に、
たまに雑音に打ち消されて、
自分の声が聞こえなくて、
よく分からなくなっちゃうとか。

私にとって、しゃべることは、
走ることと同じくらい大変です。

そして、レア。
「ああ~、走りたい!」
って日常思わないじゃないですか。

「ああ~、しゃべりたい!」
って日常思わないんですよね。
なかなか思い付きもしないというか。


なんかで見かけたんですけど、
皆さん、平均1日に1.5万語しゃべるそうですね。
すごいなあ。

私は基本的に0。
独り言もないんですよね。
心の声(主に自分へのツッコミ)なら、
1日に1回くらいあります😆


そうそう、それから、
しゃべるのが苦手な理由としてデカイのは、


何かを考える時とか、人の話を聞いている時は、
図式で整理しながら考えて(聞いて)いるので、
考え終わってから、その頭の中の図式を
人に伝わるように言語化するだと?!
ってなって、戦意喪失することが多いですね。

しゃべるの嫌い!ってなるのは、
自分の頭の中にある図式を、
上手に説明できないからかもしれない。


あと、ASD(自閉症)にありがちな、
オープン・クエスチョンが無理なやつね。

最近どう?
「どうとは?」
「体調は?」
「いいです」
「他にはどう?」
「どうでしょうか?😄(ごまかしてる)」
「睡眠は?」
「ぐっすりと」
「他にはどう?」
「ふふふ(勘弁してください)」


これ、不思議なのが、自分は人と話す時に、
オープン・クエスチョンめっちゃ使うんですよ。
「どうですか?」とだけ言って、
会話を始めることもあるくらい。

そしたら、相手が話したいことを
話してくれるんですね。


だから、オープン・クエスチョンでは、
自分も話したいことを話せばいいんですけど、


話したいことが何もない(笑)


自分の頭の中のどこを探せば、
話したいことが出てくるのか(図式処理)
皆目検討がつきません。

オープン・クエスチョンに適応するためには、
「オープン・クエスチョン用」
って書かれた箱を頭の中に用意して、
事前に準備した話題の中から、
相手が聞きたそうな話題を選ぶみたいな作業に
なるでしょうね(自発性のなさよ・・・)


こんな感じです。

全体的になんか惜しいんですよね。

おしゃべり発達祈願!😁

#多様性を考える


※しゃべる系の記事はこちら


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集