ゆっくり食べるという事(後半)
一生変わらないだろうと思っていたそのスピードはジンワリと変わり始めた。 まるで氷が溶けるように。
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私が昔勤めていた会社は
上下関係の厳しい言わば体育会系の
会社だった。
そこには食堂があり社員は300円程で定食が食べれる。
しかもサイドメニューやご飯は食べ放題というお得過ぎる内容だった為、ほぼ全員がそこで昼食を済ませていた。
そして、その”お得過ぎる食堂”は”狭過ぎる食堂”でもあった。
社員全員が入るだけのスペースなんて到底ない。昼食の時間になるといつも行列を作っていた。
そのためとにかく素早く席につき、素早く食べ、素早く立ち去る事が暗黙の了解だった。
食べるスピードを注意された事はなかったが
周りの先輩、上司たちが飲み物のように食べ、光のように去ってく姿を見て
あまりゆっくり食べる気にもなれなかった。
“とにかく腹を満たせればそれでいい。”
そんな食堂だった。
それから一年ほど経ったある日、
家の食事でも早食いになっている事にふと気づいた。
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色々あり、その会社を転職の為に退職することになった。
新しい職場では1時間の休憩時間をゆっくり時間を掛けて食べることが出来る。
それだけで何だか とても優雅な気持ちになった。
—————————————-あとがき
私の場合、気持ちに余裕がなくせかせかしてる時に早食いになっている事が多いようです。 早食いになると決まって咀嚼回数も減りますから、消化にも負担が掛かり便秘になったり。。良いことないですね。 ゆっくり食べるとは =しっかり咀嚼する事だと思います。 噛むと旨味が増してきますね。
因みに私は幼少期母から 『口が止まってるよ。しっかり動かして!』とよく言われていました笑。
ゆっくり噛む方法として 一口食べたら箸を置く、利き手とは反対の手で食べる、小さなスプーンを使う、咀嚼回数を数える…など色々聞きますが、
私は”頂く生命に感謝の気持ちを持って” 食べるように心がけています。そうすると自ずと咀嚼回数が増えて美味しく感じるから不思議です。