妖精事典
『妖精事典』という題名の書籍は、いくつも出ていますが。
本書こそは、その決定版と言うべきものです(^^) 五つ星以外の評価は、考えられません。
イギリスの妖精について、日本語で読める事典としては、本書が、最も詳しいと思います。本書に匹敵するのは、本書の訳者でもある井村君江さんの著作『妖精学大全』だけでしょう。
ここで言う「イギリス」とは、もちろん、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北部アイルランド、マン島などを含みます。それぞれの地方の伝承が、紹介されています。
これらに加えて、アイルランドの妖精も、紹介されています。妖精伝承の宝庫、ブリテン諸島が、すべてカバーされています。
事典ですので、解説は、項目別に載っています。項目は、妖精の名前や、著名な伝承の名前、妖精が表わす現象などからなっています。
項目は、日本人に読みやすいように、あいうえお順に並んでいます。
イギリスの妖精について、詳しく知りたいなら、本書を避けて通ることは、できません。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
口絵グラビア
編著者序文 キャサリン・ブリッグズ
訳者序文 平野敬一
凡例
あ
「アイ・ウェイト、ユー・ウェイト」 'I weat, you weat'
など
い
イー Aodh, Aedh
など
う
ヴーア Vough
など
え
エイケン・ドラム Aiken Drum
など
お
大耳猫【おおみみねこ】 Big Ears
など
か
ガイトラッシュ Guytrash
など
き
樹 Trees
など
く
クアハック Cuachag
など
け
ゲア カーリング Gyre-Carling
など
こ
鉱山ゴブリン Mine goblins
など
さ
「サー・ガウェインと緑の騎士」 'Sir Gawain and the Green Knight'
など
し
シー Sidhe, Si, Sith, Sidh
など
す
水棲馬 Water-horse
など
せ・そ
「聖コセンと妖精王」 'St Collen and the Fairy King'
など
た
タイテイニア Titania
など
ち
小さいさん the Tiddy Mun
など
て
ディー、ジョン Dee, John(1527-1608)
など
と
ドゥアガー Duergar
など
な
ナイゲル Nygel
など
に
ニクネーヴィン Nicnevin
など
ぬ・ね
ヌアラ Nuala
など
の
ノウ Knowe
など
は
灰色のお隣さん the Grey Neighbours
など
ひ
ビーアスト・ヴェラッハ Biasd Bheulach
など
ふ
フーア Fuath
など
へ
平和の人 the People of Peace
など
ほ
ホイッティンゲーム村のショート・ホガーズ Short Hoggers of Whittinghame
など
ま
マギー・モロッホ Maggie Moloch
など
み
ミコール Micol
など
む
昔の人 the Old People
など
め
メーヴ Medhbh, Maeve, Medb
など
も
亡者の群れ the Host
など
や・ゆ
ヤースキン Yarthkins
など
よ
善いお隣さん the Good Neighbours
など
ら
ライト、トマス Wright, Thomas(1810-77)
など
り
リァノーン シー Leannan-Sidhe, Leanan-Sidhe
など
る
ルー Lugh, Lug
など
れ
霊肉分離 Separable soul, or external soul
など
ろ
ろうそく立てのキット Kit with the Canstick, or Candlestick
など
わ
ワイト Wight
など
付録
キャサリン・ブリッグズの妖精学
キャサリン・ブリッグズの参考文献リスト
イギリス諸島の地図
ケルト諸語について
タイプ・モチーフ・インデックスによる項目分類
口絵リスト
挿絵リスト
見出し語訳語リスト
一般索引
書名・題名索引