新潟の妖怪
題名のとおり、新潟県の妖怪の話を集めた本です。
民話集というより、エッセイ集ですね。著者の優しい語り口に癒されます(^^)
著者の高橋郁丸【たかはし ふみまる】さんは、文と絵と、両方を手がけてらっしゃいます。
私は、この方の絵も好きですね。かわいらしい絵です。絵のおかげで、本書の魅力が上がっています(^^)
逆に、この絵や文が、好みでない方もいるでしょう。それは、仕方のないことです。
私の好みで言えば、評価は、満点の五つ星ですね。
全部で、39話が収録されています。雪国の新潟ならではの話もあれば、他の地方の話とつながっているものもあります。
後ろに付いている「新潟県妖怪地図」は、妖怪を調べたい方には、いろいろと参考になるでしょう。
ただし、本書には、それほど深く突っ込んだことは、書いてありません。
本書をとっかかりに、妖怪を調べるのに、いいと思います。
全体の優しい雰囲気からして、新潟に限らず、「妖怪入門編」という感じです。小学校の高学年くらいなら、何とか読めそうです。
薄い本ですし、大人なら、さらっと読めますね。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
I 妖界にいがた
1 タロダイバサ
2 カネコオリ娘
3 新潟湊【みなと】の龍
4 どぶろくの母 奴奈川姫【ぬなかわひめ】
5 お札の効き目 「亀女」
6 二ツ岩の団三郎
7 狐の嫁入り
8 菱山【ひしやま】の奇事
9 怪物少女
10 婆池【ばばいけ】の大蛇
11 雷様の巣
12 白山の大蛇と能代川【のうだいがわ】
13 榎【えのき】に現れた奇跡
14 即身仏の話
15 往生院の亀
16 良寛様と「水神相伝【すいじんそうでん】」
17 ともかつぎ
18 臼負婆々【うすおいばば】
19 盆踊りの力
20 巻機山【まきはたやま】の機織【はたおり】女
21 坊ヶ池の龍神
22 大里峠【おおりとうげ】の大蛇
23 鬼太鼓【おんでこ】の鬼たち
24 月の魔力
25 路傍の怪異
26 絶世の美少年 酒呑童子【しゅてんどうじ】
27 風の三郎さま
28 ヤサブロバサ
29 玄翁【げんのう】和尚
30 五十嵐小文治
31 火車【かしゃ】
32 猫又【ねこまた】吉十郎
33 越後の山人
34 黒鳥兵衛【くろとりひょうえ】
35 上路【あげろ】の山姥【やまんば】
36 小さな妖怪たち
37 鮭のオオスケコスケ
38 雪太郎
39 笠地蔵
II 新潟県妖怪地図
参考文献
あとがき