図説 古代エジプトの女性たち―よみがえる沈黙の世界
古代エジプトの女性について、解説した本です。
扱っている範囲は、広いです。およそ、古代エジプトの女性について、わかっていることは、すべて書いてある感じです。
おかげで、ボリュームのある一冊です。読み通すには、時間と気力とが必要です。
女性について知るためには、男性についても、知らなければなりません。
また、そもそも、古代エジプトの地理や歴史について知らなければ、人についても、知りようがありませんよね。
というわけで、本書は、古代エジプトの歴史背景から、始まります。
次に、古代エジプトの有名な女性たちを、個別に紹介してゆきます。
そのあと、古代エジプト女性の生活ぶりや、古代エジプトの社会の仕組みが、取り上げられます。
題名は『古代エジプトの女性たち』ですが、結局、男性も含めた古代エジプト社会全体を解説した本になっています。
古代には、女性の地位が低かった社会が多いです。
その中にあって、古代エジプトは、ずいぶん、女性の地位が高かったようです。
本書を丹念に読めば、古代エジプト女性の息吹を感じられるでしょう(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
ザヒ博士とエジプト発掘 吉村作治
エジプト地図
歴史的背景
先王朝時代
初期王朝時代
古王国時代
第一中間期
など
I 支配する女王たち
イシスとオシリスの神話
王女たちの役割
ニトクリス女王
セベクネフェルゥ女王
ハトシェプスト女王
タウセルト女王
II 王家の女性たち
クフの王妃たち
ヘテプヘレスの謎
カントカウエ王妃
中王国時代の王女たち
など
III 王宮とハーレム
王宮
初期の王宮
新王国時代の王宮
アマルナ王宮
など
IV 恋愛と結婚
結婚と社会
求婚
結婚
一夫一婦制と一夫多妻制
不義
離婚
V 母親と子供
妊娠
出産
幼児
保母と乳母
幼年時代
VI 一家の主婦
住まい
家具
庭
パン焼き
など
VII 衣服と装飾品
古王国時代と中王国時代の衣裳
新王国時代の衣裳
末期王朝時代
髪形とかつら
装身具
化粧品
VIII 社会の中の女性
財産所有権
相続権
財産論争
裁判
など
IX 働く女性
繊維手工業
リンネル手工業
パンの製造
古王国時代の製パン所
ビールの醸造
賦役【ふえき】労働
X ギザの労働者社会の女性
下方の墓地
上方の墓地
職人と労働者の人類学
XI 宗教生活
日常の儀式
古王国時代と中王国時代の女性神官たち
ハトホル
演奏家と歌い手
個人の宗教
アメン神の妻
XII 死と来世
死後の生活
ミイラ作り
葬式
初期の王墓とピラミッド
など
XIII 芸術と美
初期王朝時代と古王国時代
第一中間期と中王国時代
新王国時代
アマルナ時代
新王国時代後期
新王国時代以後
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