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#短歌
「遥かなものの手ざわり」
笹井宏之『ひとさらい』
(※わたしが読んだのは書肆侃侃房刊行の版ではなく、SS-PROJECTの「歌葉」によって刊行された版でした)
ほわんとしたかわいらしさのある、でも何が描かれているのかわからないような、わかるような、不思議なイラストのような短歌だと思った。
ひろびろとした、厚手のしっかりした白い紙のまんなかを贅沢に使って、縦長に奥行きのあるイラストが広がっている。
描かれている世界は、
〈まだ知らぬ場所〉へ
小島なお『サリンジャーは死んでしまった』「詩歌がわかるようになりたい!」と喚いていたら、友人が笹井宏之と小島なおをおすすめしてくれました。
というわけで、練習がてら、小島なお『サリンジャーは死んでしまった』から15首抜き出して鑑賞文を書きました。
(笹井宏之『ひとさらい』の感想はこちら)
ここに書かなかった歌にも良いなと思ったものはあったし、その中には、どこが良いと言葉に出来なかったものもあ