「幸せホルモン」をマネージメントする
今回は、パフォーマンスアップのために大切にしていることをお伝えしたい。
ぼくは決まった時間に決まった場所に行くことができないダメ人間だった
「日本を芸術文化大国にする」という天命を授かってから、ぼくから発せられる熱量は100%から1000%に変わった。
まるでスーパーマリオがスターを手に入れて無敵状態になるように、「OSIRO」の開発に没頭し、大変なことも大変と思わず、いわゆるフロー状態になったと言える。
たとえば、それまでの42年間、ぼくは決まった時間に決まった場所に行くことができない典型的なダメ人間だった。でも天命だと気がついた瞬間から、それができるようになったのだ。
そんなぼくの変化を見て、当時一緒に仕事をしていたエンジニアやデザイナーは驚いていた。
自分が生かされていた理由はオシロをやるためだったんだ!と、なにもかもが上昇スパイラルに入っていった。
そうやって大きな志を持ち、ミッションに挑み続けていると、応援してくださる方々が徐々に増えていった。
改めて、人は本気で人生懸けて一生懸命になっている人に心を動かされるものだと実感した。
パフォーマンスアップのために大切なこと
さらに、社員にも変化があった。
ぼくが1000%の熱量を出していると、まわりにいるメンバーに熱量が伝播し、彼らも熱量がぐんぐん高まっていったのだ。
自分と社員がパフォーマンスをさらに発揮するために大切なのは、心身ともに健康でいること。
そのために、次の3つのことを心がけている。
①「幸せホルモン」をマネージメントする
②自律神経を整える
③人と人とのコミュニケーションの質を高める
①の「幸せホルモン」は心を元気に、喜びや幸福感、やる気や集中力を高めるホルモンのこと。ホルモンの種類は100以上あると言われていて、特に知られているセロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンの4種類をここでは「幸せホルモン」と定義する。
セロトニンは精神を安定させる物質で、分泌させるにはリズム運動をしたり、日光を浴びるといいのと、週120分以上、自然で過ごした人は健康で幸福度が高いというデータがあるので、社員に積極的に自然に触れるように推奨している。
なお、その際に必要なトレッキングシューズなどアウトドアギアは福利厚生で購入できる。
ホルモンマネージメントについては書くととても長くなるので、よかったら最後の「おまけ」を参照願いたい。
3分の「暑い・寒い」が、その後3時間のパフォーマンスダウンにつながる
②の自律神経は、たとえば朝に白湯を飲み、42℃のシャワーを浴びることで交感神経をオンにしている。
逆に「暑い・寒い」をたった3分経験しただけで、3時間も自律神経が乱れると言われている。
極端な話、1日の中で3分「暑い・寒い」を経験すると、3時間も無駄にしてしまう、つまり生産性を下げてしまうということだ。
なので、社員が集まる朝会ではその日の気温差を伝えている。
自分が気をつけていることとしては、気温が13度以下のときは薄手のインナーを着るとか、6度以下だと厚手のインナーを着るとか、「何度のときに何を着る」というレイヤー設計もしている。
また、常に折りたたみ傘、ウインドブレーカー、レインパンツ、手袋など体温調整に関するグッズを必ずバッグに忍ばせている。
特にぼくは寒いのが大の苦手なので、冬は徹底的に防寒対策をしている。
愛用しているのはモンベルのレッグウォーマー。温活効果が高い首、手首、足首のなかでも、特に自分に効果的だったのは足首ふくらはぎだったから。
あとは、足を締め付けると自律神経が乱れるようなといわれているので、靴は締め付けの少ないオールバーズのスニーカーを毎日履いている。
自律神経でいうと、姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、血流が悪くなると自律神経が乱れるので、オフィスで使う椅子に、正しい姿勢、骨盤を安定させる「姿勢サポート」を置いて姿勢には気をつけている。
実は四十肩に悩まされていたが、この姿勢サポートを使い始めてからほぼ完治した。
ほかにも有機の食事(セロトニン・オキシトシン・エンドルフィン・ドーパミン)をしっかり取り、腹筋ローラーでリズム運動(セロトニン)をして達成感(ドーパミン)を感じたり、月に6回必ずサウナ(オキシトシン・エンドルフィン)に行ったりと、ホルモンマネージメント、自律神経を整える行動を続けている。
そして③のコミュニケーションは、社員と1対1でランチを食べたり、社内でも対話する機会を多数つくっている。ちょっとした工夫でいうと、今の気分は?とか、今日一番楽しかったことは?とか、今週驚いたことは?など、相手の状況や状態を理解しようというコミュニケーションを心がけている。
これらのことが、パフォーマンスを1000%に保つ土台になっているのかもしれない。
気づけばパフォーマンスアップがカルチャーに
上記のことは2017年の創業当時から会社の文化としても根付かせており、「パフォーマンス給」と称して業務のパフォーマンスが上がるモノに対して、社員一人あたり年間10万円まで使える制度がある。これはオシロで人気の高い制度になっている。
先に伝えたトレッキングシューズもそうだし、ほかにはオフィスで使う備品(キーボード、マウス、ノイキャンヘッドフォンなど)、体温調節のために使うもの(防寒具、インナーなど)、睡眠の質を向上するもの(マットレス、枕、布団など)、サウナ代、引越し代(オフィスから2キロ圏内の場合)などなど。
ほかにも「芸術給」と称して、好きな芸術文化に触れる費用を月3万円まで会社負担にしていたり、対話を重んじる「Dialog Base」というコアバリューもあり、一貫して幸せホルモン、自律神経、上質なコミュニケーションに寄与する価値観から施策を行っている。
なぜここまでするのか?と思う人もいるかもしれないが、「日本を芸術文化大国にする」というミッションを達成することは到底一人では難しいので、みんなと一緒に力を合わせていく必要がある。
そのために、みんなでパフォーマンスを最大化したい。自分だけでなくチーム・組織一丸となってベストを尽くしたい。それは、死ぬ瞬間に後悔をしたくないから。
そして気がついたら、ぼくだけでなく社員も徐々にパフォーマンスアップを毎日コツコツと続ける習慣が自然にできるようになっていた。
とてもこの記事には書ききれないけど、一つひとつの行動、パフォーマンスアップが無意識なライフスタイルになっている。
次回はそんなぼくのルーティーンを紹介したいと思う。
【おまけ】
ホルモンマネージメントのためにまとめたメモを公開します。
セロトニン:不安やストレスを和らげる。精神を安定させる。
・日光浴
・温泉
・喫茶店、カフェ
・寝る前のひととき
・咀嚼
・意識的な呼吸
・トリプトファンの摂取 ※1
・リズム運動 ※2
・笑顔
・人との触れ合い
・腸内環境を整える ※3
・感動の涙
※1 トリプトファン
- 大豆
- 牛乳
- 豚ロース
- マグロ
- カツオ
- バナナ
- ハチミツ
※2 リズム運動(5分以上、15〜30分推奨)
- ウォーキング
- ジョギング
- スクワット
- 踏み台昇降
- 首回し
- 階段のぼり
- 水泳
- ゴルフのスイング
※3 腸内環境
- らっきょう
- 青汁
- エシャロット
- 大麦
- 切り干し大根
- にんにく
- 干ししいたけ
- ごぼう
- 納豆
- アボカド
- じゃがいも
オキシトシン:愛情をつかさどる、癒やし、恋愛、幸福ホルモン、幸福感をもたらす、他者への愛情・信頼を強めたり、ストレスを緩和したり、記憶力が向上するとも言われている。
・幸せだなぁと感じる
・笑う、笑い合う
・人との交流
・会話する
・一緒にスポーツをする
・一緒にゲームで遊ぶ
・一緒に楽器を演奏する
・一緒にキャップする
・ コミュニティに所属する
・人にやさしくする
・人を思いやる
・音楽を聞く
・アロマテラピー
・食べ物
・瞑想
・感謝の気持を持つ
・「ありがとう」と口にする
・愚痴をこぼし合う
・好きなもの・人
・犬や猫との触れ合い
・かわいい動物を眺める
・スキンシップ
・見つめ合う
・手をつなぐ
・抱き合う
・キスをする
・やわらかいもの
・抱きまくら
・ブランケット
・ぬいぐるみ
・合谷(つぼ)を刺激する
・ハグ
・握手
・ボディタッチ
・自慰行為をする
・性行為をする
・心が温まる映画を鑑賞する
・瞑想
・親切な行動
・温冷交代浴
・サウナ
・マッサージ
エンドルフィン:気分を高揚させる。
・有酸素運動
・20分歩く
・サウナ
・好きな食べ物
・植物の育成
・愛おしい気持ち、一緒にいたい
・入浴
・サウナ
・うふふ、えへへ
・好きなことをする
・楽しいことをする
・笑う
・他人を喜ばせることを考える
・部屋を模様替えする
・おしゃれをする
・自慰行為をする
ドーパミン:やる気を引き出す。
・小さな目標の達成
・運動
・20分歩く
・食事
・音楽鑑賞
・ご褒美
・音楽を聴きながら作業する
・タンパク質を摂取
・チーズを食べる
・大豆食品を食べる
・瞑想する
・オーガズム(自慰行為・性行為)