かしこくなるノート【中学英語編】
「ママ! 英語の先生と話通じひん!」
おっと、そんな勢いでどうした?
中間テスト3日前のある夜のこと。
わたしは仕事終わりで22:30に帰宅したら、待ってましたとばかりに、中1男子が飛びついてきた。
「寂しかったわぁ」
「会いたかったわぁ」
と、たたみかけてくる。
普段は「はっ? そんなこと言うわけないやん」と、触れるだけでキレそうなナイフみたいな態度のくせに、これは何か裏がある。
「英語しよ、英語!」
明日も早いし、
なんなら今日も4:00に起きちゃってうまく寝れてないし、もう眠たいんだけど。
「ほら、テスト勉強しなきゃないんだよ」
おぉ……?
そうよね。初テストだもんね。好きにしたら良いではないか。
のらりくらりと聞いていたら、
わたしも当事者だったらしい。
「ママ! 英語の先生と話通じひん!」
なんで?
と聞く前に、どんどん話していく。
この間違えた英文に対して、説明を書き足してやり直せと言われたこと。
だから日本語訳を書いて、みんなの前で発表したら、これじゃなかったらしく、みんなに笑われたこと。僕は自信があったから、なんで笑うかわかんなかったんだけど、先生も困った顔してたらしい。
そこで、先生が「こう書きなさい」と見本を書いてくれたけど、僕の書いたやつとさほど変わらなかったからわからないの!とのことだった。
あぁ、この子はこういう子である。
2歳のトイレトレーニングのとき。
遊んでたら出てしまったのだ。
だから、
「むずむずしたら早く言ってね?」
とやさしく声をかけたら、
こんなふうに答えてきた。
「おしっこ出たよ!
おしっこ出たよ!
おしっこ出たよ!」
どやぁ〜と自信満々に、早口で3回教えてくれた。
早く言ってね、と言ったのは、わたしだけど「そう言う意味じゃ無ーーーい!」と心の中で叫んだのだ。
時は経って、現在中1。
うん、同じである。
多分、何か意味を取り違えてるだけなのだ。同音異義語が得意な息子である。
さて、
指導で言われた説明とやらを教えてもらおう。
1.間違えたところをピックアップ
2.間違えた理由を書く
ドヤ顔で言いたい。母は、理解した!進学校出身は伊達じゃない、と自分で褒めておく。
先生は、
なぜ間違えたのかを
息子に理解して欲しかったのだが、
「間違った理由? 日本語訳わかんなかったんだもの。わかってたらできるし」で終わったのだ。
……先生、うちの息子には、それでは言葉足らずです。
ということで、
ノートに書くことを伝えた。
1.間違った英文を、書き写すこと
→書く時は正解の文面を書く。
例)
p.15大問1①
This is an egg.
2.間違ったところに下線を入れる
例)
p.15大問1①
This is an egg.
‾‾‾‾
3.これが正解の理由を書く
例)
p.15大問1①
This is an egg.
‾‾‾‾
→ a と an がある。
an ▶︎ aiueoから始まるもの。
orange,eggとか。
a ▶︎ ほかの名詞!
先生のやり方は素晴らしいと思う。
わたしもその方法推奨するし、中1のスタートからそこまで目をかけてもらえて、うちの子たちは幸せだと思うよ。
ここまで書ければ、他のミスも同じようにできるじゃん?
そして、最後に、
⭐️スペルミスしたもの⭐️
と、今回の単元分をまとめておけば、テスト前にそこだけ見直すこともできるのだ。さすがである。
勉強は実は簡単なのだ。
「楽しい」を入り口に取り組めばいいし、
ちゃんと科目ごとにやり方がある。
学校で言われるやり方が
その子に合うかどうか、という問題はあるけど、概ねこんな感じ。
ミスを自覚すること。
この自覚がちょっと間違えていたり「覚えてなかっただけだもん」と『いつもの理由』でスルーしてしまうと、あと数点の壁になるんだよなぁ。
わたしの経験上、そう思う。自分が進学校だったのと、塾の講師をしてたことで、尚更思う。
勉強でテストの点数がいい子達って
「どうして間違えたのか?」ということをきちんと把握してた。
あと一歩で90点!とか、あと一歩で100点の子は、「いつもの間違え」を「本当にその理由かな?」と、理由を見直すといいよ。
そして、
ミスを可視化して…①
自分で理由を考えて…②
まとめ直して …③
手で書いて把握すること。
まとめ直しに時間はかける必要はなくて、
ペンの色なんかシャーペンの黒と赤さえあればいい。カラフルは、見にくいからね。
こんな感じになる。
である。最後は…
覚えて、テストで発揮するのみ!
発揮に重きを置くところは、
たくさんの問題を解かせることが多いように思う。
中学、高校の勉強は発揮が大事だけど、
大学や社会に出ると、理由を考えることが大事になる気がするのよねぇ。
とはいえ、
今できることを精一杯やるしかないし、
初テストの皆さん、がんばれー!
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