緊張はしたほうがいい。ただし適度に限る
大きな仕事の前、じゃなくても
わたしは緊張する。
そうは見られないことが多いけど、
実は緊張してる。
「えぇーっ!うそだぁー」
とか
「いやいや、どうどうとしてたよ」
とか
評価してもらえるけど、
実際に膝はガクガク。話は飛ぶ。
でも、
話がとんでも、
思い出すまでの間を繋ぐだけ、話の引き出しはあるから、なんとかなってるだけで。
「はぁ、失敗」
と
思うセミナーや食育講座も0じゃない。
いや、
逆に、
「よし、伝わった!」
と
思う登壇のほうが、気をつけた方がいいのだと思う。
自意識過剰なんだもの。
大体、そんな登壇は失敗してるのだ。
私が私に酔って、伝えたつもりなだけである。
適度な緊張は大事だよ
と
友人は言うし、わたしもそう思う。
その緊張感の中で、ベストパフォーマンスを出すのだ。
緊張を脱ぐことはない。
緊張を着たまま、舞台に上がるし、
緊張を着たまま、講師という仕事をする。
とはいえ、
服に着られてはダメなのだ。
夏場にセーターを着るように、緊張をまとえば不恰好で身を滅ぼすし
冬場のキャミワンピースように、緊張をまとえば場にそぐわずしらけさせてしまう。心配もかけるだろう。
適材適所の緊張感をまとう。
とはいえ、
人前で話すのが苦手な人が、
いきなり500人の前で話せない。
100人でも辛い。10〜30人から始めたい。
30人の前で話すのができても
急に5000人は無理だ。観衆のどよめき、笑い声の時間差、間の取り方など変わってくるから。
緊張して話せなくなる人は、
緊張感が鎧のように重くのしかかってくる。
緊張してるのにふざけてしまう人は
緊張感があなたの目と耳を隠してる。
観衆を置いてきぼりにしてはいけないのだ。
だから
わたしは、緊張感をマントをまとうように、まといたい。
わたし以上にはなれないことを知ってるから。
緊張感に飲み込まれないように、練習をする。
「あれだけやったのだから、あとはなるようになれ」
と
心の底から思えるのだ。
無駄に飾ることも
大きく見せることもなく、
いつか自分に似合いの緊張感を選べるようになりたいなぁ。