行政書士とSDGs Vol.2
皆さまどうもこんにちは！大阪府行政書士会事務局です。
今回も、前回につづき、「行政書士とSDGs」についてお話します。
SDGsの各目標及び各ターゲットと行政書士業務
SDGsの各目標及び各ターゲットと行政書士業務は、各項目と紐づけると
下記のような業務分類ができます。
「基礎的サービスへのアクセス、財産の所有・管理の権利、金融サービスや経済的支援の平等な権利を確保する」
財産管理・任意後見契約書作成業務
金融商品取引業登録申請業務
貸金業登録申請業務
自動車登録申請業務
生活保護申請業務等
「持続可能な食料生産システムを確保し、強靭な農業を実践する」
種苗品種登録出願業務等
「健康危険因子の早期警告、緩和・管理能力を強化する」
食品営業許可申請業務
診療所開設申請、医療法人設立業務
薬機法上の許認可申請業務
HACCP導入業務等
「教育を通して、持続可能な開発に必要な知識・技能を得られるようにする」
学校法人設立認可申請業務、学校設置認可申請業務
法務、行政手続き等に関する企業研修の提供
小学校・中学校・高等学校・大学等での法教育等
「政治、経済、公共分野での意思決定において、女性の参画と平等なリーダーシップの機会を確保する」
女性起業家支援活動（会社設立、許認可申請業務等）
小学校・中学校・高等学校・大学等でのジェンダー平等に関する法教育等
「安全、安価な飲料水の普遍的・衡平なアクセスを達成する」
水利権申請業務
浄化槽法に基づく届出業務
河川許可申請業務等
「エネルギー効率の改善率を増やす」
省エネ法関連手続業務等
「中小零細企業の設立や成長を奨励する」
会社、法人設立、ものづくり補助金申請業務等
「持続可能な観光業を促進する」
ホテル・旅館・飲食店等の開業に関する許認可申請業務等
「小規模製造業等の金融サービスや市場等へのアクセスを拡大する」
小規模事業者持続化補助金申請業務等
「資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大により持続可能性を向上させる」
古物商許可申請業務
産廃許可申請業務等
「すべての人の能力を強化し、社会・経済・政治への関りを促進する」
選挙への立候補・政治団体届出等政治法務に関する業務
法務、行政手続き等に関する企業研修の提供
小学校・中学校・高等学校・大学等での法教育等
「機会均等を確保し、成果の不平等等を是正する」
出入国在留管理局での在留許可諸申請業務、帰化申請業務等
「住宅や基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する」
建設業許可申請業務
宅建業免許申請業務
新住宅セーフティネット関係申請業務等
「交通の安全性改善により、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する」
運送業許可申請、介護タクシー経営許可申請業務等
「参加型・包摂的・持続可能な人間居住計画・管理能力を強化する」
建設業許可申請業務
建築士事務所登録申請業務
マンション管理規約作成業務等
「化学物質や廃棄物の適正管理により、大気、水、土壌への廃棄を減らす」
産業廃棄物処分業、収集運搬業許可申請業務
一般廃棄物処分業、収集運搬業許可申請業務等
「企業に持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する」
建設業法上の決算変更届業務
経営事項審査請求業務等
「持続可能な公共調達を促進する」
入札参加資格登録申請業務等
「気候変動対策に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する」
罹災証明書の発行申請業務等
「小規模・零細漁業者の海洋資源・市場へのアクセスを提供する」
漁業者の補助金申請業務
漁業者の融資・投資に関する書類の作成
「持続可能な森林経営のための資金の調達と資源を動員する」
森林経営に関する補助金申請業務
森林経営の融資に関する書類の作成業務
「子どもに対する虐待や暴力・拷問をなくす」
ＤＶの宣誓供述書作成支援、ＤＶ告訴状、暴行罪・傷害罪の告訴状、被害届等の作成業務
風俗営業許可申請業務等
「透明性の高い公共機関を発展させる」
特定行政書士の行政手続き業務
「適切な意思決定を確保する」
離婚協議書作成、公正証書遺言作成支援、遺産分割協議書作成業務等
「効果的な公的・官民・市民社会のパートナーシップを推進する」
各士業との連携・協力による企業経営・個人課題の解決、中小企業支援機関との連携協力による事業承継、その他の経営支援、市民生活支援等
これらの例のように、行政書士業務や行政書士が関係する活動は、SDGsと紐づけることができます。
つまり、行政書士の活動は、SDGsへの取り組みとなりやすく、また行政書士のお客様にとっても、行政書士との出会いがSDGsの取り組みにつながり、信頼や活動価値を高めあえる可能性があります。
また行政書士は、前述の例のような行政書士業務に紐づけられたSDGsの取り組み以外にも、自らの事務所でSDGsに沿った個人的な取り組みを行うことができます。
例えば、節電・節水・リサイクルなどの環境配慮や、男女平等や多様性の尊重などの社会貢献など。
さらに、行政書士は、SDGsに関する知識や情報を提供し、お客様や地域社会にSDGsの理解と普及に貢献することができます。
例えば、セミナーや講演などでSDGsの意義やビジネスへの活用方法などを紹介したり、ウェブサイトやSNSなどでSDGsに関する情報を発信したりなど。
まとめると、行政書士は、SDGsに関連する法律や手続きに精通し、クライアントのSDGsへの取り組みをサポートすることができるといえるのではないでしょうか。
大阪府行政書士会では、皆さまのお役に立てるよう、今後もたくさんの情報をお知らせしていきますので、ぜひぜひフォローをお願いいたします。
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