どうしてこの作品を欲しいと思うのか?

こんにちは金曜お昼になりました。手芸作家兼若手イラストレーターの展示をメインとしたギャラリーを運営している大図まことです。イラストレーターと手芸作家に向けた「仕事とお金の授業」祝!30回目となる本日のタイトルは「どうしてこの作品を欲しいと思うのか?」です。

私が運営しているギャラリー「TOKYO PiXEL. shop & gallery」は東京の下町蔵前にあります。都心部ではなく観光地でも無いのでギャラリーの前は人通りが少なく立地としては決して良いとは言えない場所にあります。しかしながらおそらく日本で一番多くの作品を販売しているイラストレーションギャラリーです。(※私調べ)

噂を耳にした同業者やイラストレーターの方がどうしてこんなに作品が売れるのかとよく聞きに来てくれます。結構オープンになんでも話してしまうのですが一番の大きな理由は私達が好きな作家さんと展示をご一緒しているということだと思っています。場所代を払って借りる事が出来るレンタルギャラリーでは無いので基本的にはこちらから展示のお誘いをしています。
※最近は自薦で展示の希望を送っていただけるフォームも作りました。


どうやってご一緒する作家さんを見つけるのかともよく聞かれます。ギャラリーをはじめて6年経つのでリピートの作家さん(今展示をご一緒してるわかるさんは5回目だよ!)の展示が半分以上ですが新規の方は基本SNSで作品を見つけてこちらからお誘いするという事が多いです。おそらく皆さんと一緒で気になったイラストを描く作家さんをフォローして過去の作品を見たり、日々更新されるイラストを見てご一緒するイメージが出てきたら打診します。

以前つぶやいたこのポストが少し話題になりました。私達は毎日展示の情報をSNSで更新しています。色々なSNSがありますが今はXとInstagramを中心にやっています。ギャラリーとしての知名度が無く立地も決して良いとは言えないのでとにかく見てもらわないと、知ってもらわないとはじまらないという想いからはじめました。

毎回全作品とグッズを撮影して通販ページに掲載しているので気になったらどこからでも買うことが出来るというのも私たちのギャラリーの大きな武器の1つです。海外からの注文も受け付けています。

先日ギャラリーに来て作品をご購入いただいたお客様に話を聞くと来廊きっかけはSNSで流れてきたこの投稿画像からでした。ご自宅で飼われているペットに似ている動物が描かれていたそうです。それは欲しくなりますよね。橋渡しになれてとても嬉しいです。


人は何度も接するものに対して好感度が上がります。このことを心理学ではザイオンス効果というそうです。営業マンが外回りして顔を頻繁に出すのも企業が広告を沢山打つ理由もその1つです。たしかに価格がそれ程変わらないのであればよく来てくれる営業マンから商品を買いますし、同じ成分だったとしてもCMで見た風邪薬を手にしますよね?

その重要性を知っているイラストレーターは頻繁にSNSの更新をしています。毎月カレンダーの待ち受け画像を配布することを考えた人はほんと天才だと思います。スマホを見るたびに好感度が無意識に上がっていくのです。キャラクターを描いてるイラストレーターであればLINEスタンプも効果的ですね。もちろん全員が出来ることだとは思いませんが駆け出しイラストレーターだとしたらまずはがんばってSNSを頻繁に更新することが次に繋がる第一歩と言えそうです。

ここまで読んでみても、とは言えこんなに沢山の作品が私たちのギャラリーで売れているのはおかしいと思ってる方たぶんいますよね。もしかしてこのことを忘れていませんか?私は展示期間中の2週間毎日ギャラリーで作品を見ているんですよ。作家さんとも会期前から何度も顔を合わせてお話しているんですよ。もう分かりましたよね?

それではまた来週金曜お昼にお会いしましょう!

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