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僕は君たちに武器を配りたい 瀧本哲史

読む目的

1年前に読んで、今回2周目。圧倒的な価値観の変化があった本を、今の自分に与えることで何を感じるかを知りたかった。
社会人になった今、本当に必要な思考、行動についてもっと理解を深めるため。

思ったこと

言うなればサラリーマンと言われる自分自身。
「従業員」であるという自覚なしに生きることに危機感を感じることは重要であると感じた。
今の自分の「リスクの取り方」は「何」にお金を使い、「何」に時間を割いていくかを考えている段階。
しかしそれは、リスクを取れているとは到底言えない。
「自分」は常に「自分の人生」で最大の資本である。
はっきりした行動に移すために「時間」と「お金」と「労力」を割こう。

これから

朝のタイミングで活動している人に対してリソースを与える。
給与体制を細分化し、交渉するための資料を作成する。
今年中に、給与以外の所得体制を形成するため、そのための行動計画のプランを立て、事業者の方に意見をもらう。

読書メモ

なぜ日本人は投資家を嫌うのか?お金を稼いでいることに悪いイメージがつき過ぎている。日本は昔から農耕民、働きアリとしてのサラリーマンなど、働くということにとてつもない美徳感を持っている。しかし現代の資本主義を生きていくためには、その思考はオワコン。
会社は誰のものか?という問いに全国民は統一した答えを持つことができていない。社長のもの?従業員全員のもの?役員のもの?正解は「株主のもの」バングラディッシュの銀行は、貧困者向けの小口銀行があり、その年利はなんと40%。日本の預金では考えられない差である。
投資の「リスク」の考え方
投資で何よりも大事なのが「分母」。一つの案件にだけ投資するのは、かなりの大きなリスクを伴う。トータル的に成績を良くしたいならば、積極的に投資機会を持つ、「つまりリスクを見込んででも投資機会を増やす」ことを重視する。
住宅ローンはリスク管理できない人がやるもの。サラリーマンはハイリスクローリターンである。自分たちの会社が一生安泰である可能性に大きく依存している。それに対しての危機感が薄いのに加え、リターンとしての給与、ノウハウ、スキルの定着などが少ない場合が多い。そのリスクは自らコントロールしよう。
現時点で少数派による「歪み」を感じ取り、社会が築いていない部分にターゲットを絞ることに最も大切なのは「人と違うインプットをすること」が大切。人と同じインプットをしてても、人と同じ結果しか出ない。新聞やネットニュースの情報をそのまま鵜呑みにしているだけでは、ただその情報に染まっているだけ。
「現時点の世間での評判」より、「無名であっても、苦境に苛まれても努力し続ける人」に投資を検討するべきである。 
英語を話せる。ということは市場を大幅に広げることができる。自分の価値を何倍にも高めることができる。
自分が会社に入社して「この会社は必ず将来成長する」と見込むのはいいが、その従業員として、一生給与をもらって雇われていては意味がない。自分のポジションを、株主にしたり、利益と連動したボーナスをもらうなり業績連動型のポジションに身を置かなければ、「入社」というリスクをとった意味がない。20代が大手企業に入ると、そのポジションはなかなか難しい。ベンチャーで成長しようとしているところにそのチャンスは見込めるだろう。今のポジションで業績連動型を取り入れるには、店長と交渉し、そのさらに上の役職である役員に交渉していくことが必要。しかし、その連動をとることで「投資家をとして生きる」を実現する第一歩になるだろう。
それを取り入れたアメリカ企業「ノードストローム」この企業が取り入れたのが従業員1時間あたりの売り上げランキングによってボーナスを与える「SPH」という制度。これによって従業員の熱量は上がり、「全米で最も顧客満足度の高い小売業」という評価を得た。
投資先を判断する上で1番重要な情報は、人的なコネクションによって、業界の深い人間関係を探し出し、直接話を聞く以外にない。会社を始めたいと言って「自分のアイデアは絶対にいける」と思っているほど、どんな困難が待ち受けているのか理解ができていない。投資先を少しずらす判断が大切。
若い人たちに伝えたいのは「リベラルアーツ」を学ぶことの重要性。リベラルとは直訳で「自由」という意味がある。この知識は、資本主義を学ぶにしても、投資家として生きていく上でも非常に重要である。
エマワトソンは自分の出演料=ギャラを作品ごとに額を決めるのではなく、その興行成績、関連商品の売り上げによっての「成功報酬性」にしたため20歳てま20億もの資産を築いた。
「君たちはどう生きるか」に記されたメッセージは「自分の頭でじっくり考える大人になり、決して希望を忘れるな」ということである。
この混沌とする世界。=ゲリラ戦。を生き残るために、武器を配り続ける。

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