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09.なんでもレスが欲しい時代

理子
建築は好きだけど(好きだからこそ)建築業界に疑問を持つ2001年生まれ魚座
転職を機にENFPからESTPに ✧︎ 日々変化するのが好きで、衝動的に動くこと多め ✧︎ 私生活はとにかく可愛い子と女の子のアイドルが好き
夏幸
人の幸せに関心があり、不要不急のものと教育に興味がある2000年生まれ乙女座。
ENFP-Tの関西人。カメラと音楽と餃子と節約旅行とビションフリーゼが好き。2024年はサカナクション、SEKAI NO OWARI、SUPER EIGHT、Aぇ! group、藤井風、フェス4回。

〜前回『08.なんで2人がこんなに噛み合ってるのか(考察その1)』より続く〜

理子:ちょっと話は変わるけど、遠くにいる人とのコミュニケーションの取り方って時代によって変わってるよね。
昔は手紙の全文に対して手紙の全文で返すみたいな。でも今って、1個に対して1個返すみたいな感じやん。
夏幸:LINEでもDMでも電話でもなんでもそうよね。
理子:これただのりこの疑問ね、頭の中はどうやって時代の変化に対応してきたんやろって。
夏幸:考えたことなかった。
理子:「お元気ですか」で始まって、本題が何個も続くわけやん。でも理子はその手紙をもらったら、「はい、元気です」って書かれているもの1個ずつに返したくなるわけよ。
夏幸:今も手紙は書くけど、日常の伝達方法だった昔って訳が違うよな。
理子:そうそう。今はなんでも軽くタイムリーに会話を進めれるっていうのはいいことではあるけど、言葉を意識してないなぁと思う。
夏幸:確かに。でも流行するコンテンツにも、そのレスポンスが欲しいっていうのが関わってる気がする。本とか映画よりもショートドラマとかに目が向いてるとか。
理子:それはそうかも、レスポンスが欲しい時代。TikTokに大勢がコメントするのは普通やし、それにいいねがついたら嬉しいわけで。
自分の反応を示す、いいね、コメント、スパチャで、自分の考えとか思いを個人単位で発信できるって改めてすごいよね。
夏幸:確かに。エゴサもちょっと似たものを感じる。あの衣装一番好きやわとか、あの髪型でずっといてほしいみたいなのを、アイドルがエゴサで回収するみたいな。
飲食店とかもGoogleの口コミとかで書いてもらえたら、それに対してコメントしてたりするし。
理子:ほんとにみんなレスポンスが欲しいんだろうね。

夏幸:でも、それ本の作家さんとかって結構難しいよな。
だってこの本が良かったのかどうかなんて、極端な話、発行部数でしか評価が返ってこない。
理子:確かに絶対不安。それってどうやってみんなフィードバック得とんやろうね。
夏幸:だから最初は、ショーレースなんじゃない?なんか一定その道を極めた人が評価するところで勝つっていう。それで認められたら、もう「この人が生み出すものは基本的にいいものです」みたいな受け取られ方をし始めて、修羅の道。
理子:そうなんよ。評価をうちら一人一人ができちゃう時代だからこそまたムズいね。
夏幸:うん。それこそ『えんとつ町のプペル』の西野が評価を受けて色々リアクションが返ってきてるのって、“西野が書いてるから”やんか。同じものでも顔も知らない作家さんが書いていたらバズっていなかったわけで。
理子:いやまじでそうよね。書いてある文章を想像できるとか、これが面白いって多くの人に受け入れられるきっかけは、やっぱり書いてる人とか賞とかそういうものでしかないかもしれんね。
夏幸:良くも悪くもそういう構造はある気がするよね。


Pick a Bookとは、「もしこの1冊と出会わなかったら?-What if I had never come across this one book?」をコンセプトに、理子と夏幸が選んだ詩集、絵本や小説など様々なジャンルの本を、シークレットブックとしてお届けするブランドです。中身が分からないように1冊ずつ包み込み、コピーとハッシュタグを添えています。今の自分にぴったりな本、大切な誰かに贈りたい本、偶然をきっかけに出会えますように。

ooとは、Pick a Bookを1つ目のブランドとして、ただのものの行き来やお金の行き来ではなく、背景にある想いやストーリーと共に、モノや機会や時間や人との出会いをプロデュースするチームです。B“oo”kに限らず、世の中には、“oo”が含まれる愛らしいもので溢れています。(『ooでやりたいこと〜ロゴ、コンセプトを言葉にしてみる〜』を参照)いろんな展開を妄想しながら、2人のg“oo”dを突き詰めていこうという想いを込めています。


次回、2024年8月28日(水)に『10.“ボキャブラリーの量=本を読んだ数”ってほんと?|Pick a Bookしようと思った経緯』を投稿します💌

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