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<読書>小鳥とリムジン

10月から読みたい本がどんどんと発売されていくのです。
しかも、10月27日からは読書週間。
いつも、お友達は本なので、週間ではなく、習慣なのです。

新刊、第一弾は
小川糸著 小鳥とリムジン

いいにおいをかぐこと
おいしいものを味わうこと
いやなことにいやだと言うこと
大好きな人に触れること
  心と体を取り戻す、いとおしい物語

小鳥とリムジン  小川糸  帯より

主人公の過酷な人生の暗闇から救うのは
優しい愛。自然に生まれる魂の愛。

「ライオンのおやつ」でも
優しくスローなテンポで綴られていく小川糸ワールド。
その中には
私たちが日常忘れてしまってはいけないような
大切な何かがメッセージとして組み込まれている気がします。

また、本の中にでてくる「食べ物」が大好きな私としては
もう大満足です。
主人公と一緒に、食べて幸せになった気分。

You are what you eat!
あなたは食べているもので出来ている(スミマセン、直訳すぎる)

どんなに、食に無頓着な方でも
お腹が空いている時に食べる
お味噌汁の体にしみ込んでいく優しさは共有できるのではないかと
思っていますし、思いたいです。

もちろん、お味噌汁でなくても、紅茶でもコーヒーでも
ウィスキーでもビールでも。
好きなものが喉を潤して体に入っていって、
「あ~~、しあわせ」って思うことって
すごくステキだなぁと思います。

主人公も丁寧に作られた料理を食べて、再生したのかも?
そして、

毎日少しずつでもつつがなくっていうのが大事だね

小鳥とリムジン 小川糸

毎日、特別大きな幸せに出会えなくても、つつがなく
穏やかに暮らしていけたら、いいですよね。

究極はこの本、全編に漂う、「愛」なのかもしれません。
それは、人間同士はもちろん、自然や宇宙。ご飯を作ること。
愛は最強なんですね。

(ネタバレを避けつつ書くとこんな感じなのですが、
題名のイメージよりも内容は多少ハードかもしれません)


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