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<読書>人魚が逃げた

秋も深まり冬も真近
読書にちょうど良い季節です。
ミルクティーなどをおともに
読書するのが好きです。

今回のご紹介は、
新刊「人魚が逃げた」青山美智子著
青山先生は、大好きな作家さんです。

リカバリー・カバヒコ、木曜日にはココアを
赤と青とエスキース、などなど。
少し道に迷ったり、躓いたりしている人たちに
そっと寄り添い、背中を押す。
温かい心の応援歌、いや応援本なのです。
四年連続で本屋大賞ノミネートもうなづけます。

今回の「人魚が逃げた」も
青山ワールドが優しく広がる作品です。
それぞれのエピソードが繋がっていく快感は
読むものを引き込み、
また、設定も銀座に王子が出現するという
非日常も魅力的です。

その一つのエピソードとして作家の方のお話が
あるのですが、きっと青山先生の作家としての
お考えがここにあるのでは?と思って
心が動きました。

刷られるのが百万部であろうとたった一部であろうと、結局、一冊の本を
通じて作家と読者は一対一の会話をしているだということを
ー中略ー
届くべき人のところへ届くべきものが届きますように、そんなふうに
俺は、この静かな夢を見続けている

人魚が逃げた 青山美智子著

作家と言う職業ではなくても、このnoteの世界でも、書いている記事は
どこかの誰かに向けて、書き手(自分)の想いが届いたらいいなぁ~
と思ってみんな書いているのではないかと思っています。
言葉を選んで書くことを通じて、自分の想いが伝わったら最高ですよね。

さらに、今回の本で私の心に響いた言葉は

「×」って書いてバツイチっていうけどね
バツじゃなくて掛けるって読めばいいんだよ。失敗のペケじゃない
経験の掛け算さ。

人魚が逃げた 青山美智子

近ごろ、以前に使っていた言葉が美しく変化していることに
気付きました。
たとえば、何かを買うことを「お迎えする」
昔はできちゃった婚なんて言っていたけど、今は「授かり婚」
(まだまだ、あるかもしれませんが)
このような美しい言葉の変換は大歓迎です。
日本語ならでは言葉遣いかもしれません。

バツイチもそろそろ、この美しい変換をしたらと
今回の本を読んで思いました。
経験の掛け算なんて、ステキです。
さすが、青山先生。
バツイチは今後「カケイチ」に?

その他、読んでいて心温まる本です。
ぜひ、温かい飲み物と一緒にいかがでしょうか?
もちろん、ココアがお勧めです。

~お読みいただきありがとうございました~

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