渡る世間はマニュアル化できないことだらけ
今秋から勉強し始めた心理カウンセラーの基礎講座。
学習の学びや気付きを記録するためにnoteを活用しています。
2日目は、以下の内容です。
欲求不満とストレス
人間関係、金銭問題など自分の欲求が満たされない状況が続くと、欲求不満(フラストレーション)になり、以下のような不適応行動が表れます。
意味のない行動を繰り返す
神経質になる
決断力が鈍る
どうでもいいことに固執する
欲求不満をうまく解消できず不適応行動が習慣化すると、人格をゆがめることも。そのため、欲求不満の加重(=ストレス)に対する耐性を身に付けることが大切です。
ちなみに、ストレスとは何かをGoogleに質問してみると、以下のような答えが返ってきました。
さらに、
ストレスは、もともと「圧力」「苦悩」などを意味するものでしたが、1930年代後半になると以下のように提唱されています。
特異反応と非特異反応
非特異的反応とは何かを知るために、特異的反応と比較してみましょう。
特異的反応
例1:ガソリンを入れる⇒エネルギーになる⇒自動車が動く(反応)
例2:ご飯を食べる⇒胃腸で消化吸収される⇒体に栄養が届く(反応)
かなり単純化した例ですが、上記のように原因⇒変化⇒反応はある程度(1+1=2のように)公式化できるためマニュアル化しやすい。
一方、非特異的反応とは以下のように例えられます。
仮に、職場の人間関係で悩む⇒ストレスを抱えるという原因・変化を経た結果、それぞれの人たちの体調の変化として、
Aさん:血圧が上がる
Bさん:血圧が下がる
Cさん:胃痛がする
Dさん:頭痛がする
Eさん:無症状
といったように、ストレス反応には個人差があり’’しんどさ’’の感じ方は人それぞれ。非特異的反応は、特異的反応と違ってマニュアル化しにくいわけです。
生理学者のハンス・セリエは、「生体に与えられた有害刺激は、リンパ節の萎縮、胃・十二指腸の出血、潰瘍などの変化を引き起こし、身体に現れる生理学的な変化は人によって様々(=非特異的)である」と唱え、これらの変化は「汎適応症候群」と定義しています。
生活環境と心身の疾患
1960年代後半になると、生活環境の変化(出来事)と心身の疾患との関連性について、ストレスに関わる「心理社会的要因に関する研究」が盛んに行われるようになりました。
代表的なのがラザルス(R.S. Lazarus)とフォルクマン(S. Folkman)の研究です。彼らはストレスに関する心理学の理論を提唱した心理学者で、環境と個人との相互作用を強調する心理的ストレスモデルを以下のように提唱しています。
・外部環境からの刺激に遭遇したとき、人がそれをどう受け止め認知するかが最も重要である
・人は出来事と遭遇し刺激を受けると、その刺激に対し「一次的評価」と「二次的評価」という、2つの評価プロセスが存在する
一時的評価
⇒自分にとってその刺激が害・脅威に相当するかどうかを判断する段階
二次的評価
⇒害・脅威に対して対処可能かどうかを判断する段階
個人的な具体例を挙げると、
<コロナ禍の初頭>
一時的評価
未知の感染症だから怖すぎる💦
(脅威度:★★★★★)
二次的評価
発熱した💦コロナかな?でも周りに経験者がいない💦病院に行けない💦ヤバイヨヤバイヨ💦
(心身のストレス度:★★★★★)
<現在>
一時的評価
自分も周りもコロナ感染の経験があるので未知の感染症ではない✌
(脅威度:★☆☆☆☆)
二次的評価
風邪をひいたときと同じように対処すれば良いことを知っている✌
(心身のストレス度:★☆☆☆☆)
このように、ストレスは、一時的評価・二次的評価の段階で害・脅威の種類や強度を判断します。そして、ストレスへの耐性によって、心身に生じる変化も異なります。
ストレスの原因やストレス反応に対処し、問題を解決する方法をストレスコーピングと言います。
では、具体的にストレスの対処方法を見ていきましょう。
ストレスの対処と防衛機能
基本的な対処スタイルには、以下のようなものがあります。
回避
害・脅威となるモノ、人、状況を避けることで注意をそらす
(例:苦手な人と接点を持たないようにする、問題をなかったことにする)
マッピング
問題に関する情報や知恵をできるだけ手に入れる
(例:自分がよく知らない病気を罹ったとき、本やネットで多くの情報を収集する)
代理
関係ない活動をすることで問題解決を図る
(例:本人に言わずに友人にグチる、スポーツして汗を流す)
逆転
感情と正反対のことをする
(例:怒っている/悲しいのに微笑んでみる)
いずれにしても、人間社会の中で生きていくためにはストレスを解消する術(すべ)を身に付けることが大切です。
ふりかえり
心理学の諸治療理論上において、ストレスを解消する術や耐性を身に付けることが大切だということを学びました。
私のストレス発散の一つに入浴があります。湯船につかると副交感神経が優位になりリラックスでき、イライラやモヤモヤが静まる感じがしてとても良きです。
以前、JICAの海外協力隊として南米パラグアイで暮らしていた頃、ホームステイ先にバスタブがなかったので日常的に湯船につかることができませんでした。さらに、日本での暮らしのように冷水/温水が整備されているシャワー環境ではなかったので、冬場でも「ぬるま湯+チョロチョロ」のシャワータイムは常に自分との闘いでした。
そんな体験も今となっては良い思い出です。それどころか、パラグアイという国が大好きになったわけですから、その国が好きかどうかを決めるのは物質的な豊かさだけではないことは確かです。
なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、こんな文章を最後までお読みくださったあなたは、きっと真面目で優しい性格の方に違いありません!あなたの幸運を祈っています。
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