営業の本質を見極める:キーエンス流トップ営業術
はじめに
キーエンスでの2年間、私は営業マンとして結果を出すことに全力を尽くしました。その結果、2年連続で全国No.1の座を獲得することができました。しかし、そこに至る道は決して平坦ではありませんでした。多くの人が「厳しい」と感じる環境で何が得られたのか、そしてなぜその環境を選んだのか。その答えを、私の経験を通じてお伝えします。
厳しさの先にある圧倒的な結果
キーエンスの営業マンには、一人当たり億単位の利益が求められます。この数字を聞いただけで「無理だ」と思う人もいるかもしれません。それでも、この目標に向き合う中で見えてきたのは、人間の可能性は、限界を越えた先に広がるという事実でした。
私が常に意識していたのは、甘えを捨てること。営業という仕事では、楽な道を選ぶことはできます。しかし、それでは本物の成功は手に入りません。楽をした先に待っているのは、退屈な日々だけです。厳しい環境で自分を追い込むことで初めて、圧倒的な結果と本当の自信を手に入れることができるのです。
営業で心に残ったエピソード
朝7時の営業活動
ある顧客から「日中は忙しくて捕まらない」と言われたとき、「何時なら捕まりやすいですか?」と聞くと、「朝7時」と返答がありました。この情報をもとに、社内の全営業マンが朝7時台に訪問するようになりました。結果として、その顧客との取引が大きな成果に繋がりました。
営業では、顧客の一言をどう捉え、どう行動に移すかが勝負を分けます。この圧倒的な行動力は、キーエンス流営業の真髄と言えるでしょう。
自腹で日用品を購入し検証
ある案件で「うちの装置がとある歯ブラシ製造ラインに使われている」と聞いた営業マンがいました。その数日後、彼は自腹で複数の歯ブラシを購入し、それを分解して「どの工程に使われているのですか?」と顧客に確認しました。その徹底的な姿勢が顧客を驚かせ、信頼を得ることに繋がりました。
こうした徹底した顧客理解への努力が、営業マンとしての成長と成果を生む秘訣だと痛感しました。
オンラインでも誠実さを
リアルだけでなく、オンラインでも影響力を持つには、言葉選びが重要です。SNS上では、言葉一つ一つに感情を込めることで、フォロワーとの絆が深まります。これは営業にも通じる話です。顧客とのやり取りにおいても、真心が伝わる言葉を使うことで、信頼を築くことができます。
営業マンとしてのマインドセット
諦めない心
キーエンスでは、何度も失敗を経験しました。しかし、そのたびに立ち上がり、挑戦を続けました。営業マンとして最も重要なのは、諦めない心です。どれだけ失敗しても、次の一歩を踏み出すことが成功への近道です。
日常の些細な部分へのこだわり
「この会社は伸びる」と感じるのは、些細な部分にこだわっている会社です。例えば、名刺の渡し方、会議室の清潔さ、一見小さなことが徹底されている企業は、大きな成功の土台を持っています。営業マンとしても、こうした細かい部分にこだわる姿勢を大切にしています。
本質を追求する営業の力
キーエンスでの経験を通じて得たものは、本質を追求する力です。目の前の数字や結果だけでなく、その背景にある課題や顧客のニーズに真剣に向き合う姿勢を身に付けました。この力こそが、私をNo.1に導いた最大の要因です。
これからも、この経験をもとに営業マンとしての道を突き進んでいきます。そして、このNoteを通じて、読者の皆さんが営業におけるヒントを見つけられることを願っています。