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先生たちの研修が変わる!新しい研修スタイルとその展開【第3回】

前回の記事では、研修で「授業づくり」をテーマにした取り組みを、小さなステップから始めることの重要性についてお話ししました。

研究部の部長さんと話し合った結果、次の大きな一歩に進むことができました。部長さんが「これ、研究部の分掌会で話してみませんか?」と言ってくれたのです。

こうして、研究部の分掌会という場が設定され、私の考えを広げる大きなチャンスを得ました。この発表がさらなる展開を生むきっかけとなりました。

少し規模が大きくなったとき、どうやってより多くの人に響くか悩むことってありませんか?

今回は持ち時間があまりなかったので、基本に立ち返り、パワーポイントを使って私が学んだことを研究部の先生たちに伝えることにしました。

最新の教育政策や今後の研究の方向性について話をしました。この時点で、土壌がだいぶん温まってきた感覚がありました。

ここからが来年度以降の研究テーマとして採用されるかどうかの分かれ道です。

その後、研究部長と各学部の研究リーダーたちが集まり、私が考える来年度の研究イメージを伝えました。研究部に所属している方ならお分かりかと思いますが、1年間の研究テーマの設定、どんな研修を行うか、誰を講師に呼ぶかなど、企画は非常に多岐にわたります。

しかし、先生たちの忙しさは研究部の先生たちも同じです。だからこそ、研究が軌道に乗れば、ある程度自走する形にしていくことが成功の鍵だと感じました。その考えを各学部のリーダーに伝えました。

「各学部の研究部がそれぞれでテーマを考える必要はないんです。学校全体で同じテーマに取り組んでみましょう。今年度は各学部での見学に限り実施し、来年度以降は学部や教科を超えて研究が広がる可能性を含む活動にできると考えています。最初の設定や進行中の見直しが必要な場面もあるかもしれませんが、このスタイルなら研究が研究部だけのものではなく、みんなで作り上げる活動になっていくはずです。」

私がそう話すと、各学部のリーダーたちの心が動いたのを感じました。「これなら、自分たちの負担を減らしつつ、全校で一緒に取り組める」と前向きに捉えてくれました。

この大きな賛同を得て、次に進めたのが校長先生へのお願いでした。学校経営計画にもこの取り組みを加えて、学校全体で進めていきたいという思いを伝えました。

この時点で、この研究活動や新しい研修のスタイルはすでに私の手を離れていました。研究部の部長さんが校長先生に話を進めてくれていたのです。私はそばで見守っているだけでしたが、まるで子供が巣立っていくような感覚で、嬉しい気持ちでいっぱいでした。

そう、これがきっと最初にアドバイスをくださった校長先生の描いていたイメージだったのでしょう。話し合いを経て、校長先生の賛同を得ることができ、いよいよ本年度の研究がスタートです。

前半の授業見学を終えた後、先生たちの意見交換を経て、後半の授業に向けた準備が整いました。

また、全校研究会では新しいスタイルの研修に挑戦することも検討中です。ポスター発表やローテーション形式での意見交換を通じて、個別最適な学びと協働的な学びを体験するこのスタイルがどのような成果を生むのか…。

次回は、授業見学の後半戦や全校研究会の展開について、さらに深くお伝えします。年度末頃になるかと思いますが、どうぞお楽しみに!

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