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「お庭づくりをする!」と決めたら 春を迎える今したい3つの準備

暖かくなりきる前がはじめ時!
寒い日にもお庭に出てみて!

まだ茶色い冬枯れの景色も残る3月、お庭には目覚めのシーズンが到来しています。暖かくなったかな、と思っていると冷たい北風が吹く日もありますが、しばらく外で過ごしていると、刻々と春に移ろう自然の姿に気づきます。お庭づくりをはじめよう!と考えている方はもちろん、そうではない方も、騙されたと思ってぜひ一度お庭に出てきてみてください。お部屋の中よりポカポカとしてずっと気持ちがいいかも?
本格的な春までの短い期間には、普段はあまり気にすることもないような、小さくてもドラマチックな変化がお庭にはたくさん起きています。
ガーデニングをはじめたいなら今!お外に出るならまさに今です!園芸店の店先には色とりどりのお花も並びはじめ、モチベーションも高まりやすい時期。そんな今、ガーデニングシーズンのはじまりにやっておきたい3つの準備をご紹介します。


1.土を掘り起こしてパワーを与えよう


お庭づくりではまず土が欠かせません。手始めにお庭の地面を触ってみましょう。スッとショベルが入り、ホロホロとしてそのうちミミズが出てくるような土ならいいのですが、石のようなものがゴロゴロと出てきたり、かたい根っこがはびこっていたりすることもあります。草花や樹木を育てるためには植えこむエリアを決め、そこに根が成長しやすい土の環境をつくることからはじめます。土中に植物が元気に根を張ることができる部屋を準備するイメージで土を掘り起こしましょう。不要な石や根っこなどはできるだけ取り除き、土の中に空気を取り込みます。深さは後で植えるものにもよりますが、まずは30㎝くらいを目標にしてみましょう。また、「中耕(ちゅうこう)」といいますが、すでに植物を植えている場合にも、春や秋の気候が穏やかな時期に、かたく締まった土を根を傷めない程度に軽く耕しながら空気を混ぜ込み、通気性をよくする作業を行います。


2.今のうちに栄養を与えておこう


次に土づくりの仕込みをしておきましょう!おすすめしたい材料は、落ち葉や樹木の皮などを堆積して発酵させた「腐葉土(ふようど)」や「バーク堆肥(たいひ)」です。これらには土の中の環境を整えていく働きがあり、特に通気性や水はけといった根の成長のために重要な条件を改善していきます。堆肥といっても気になるようなにおいもなく、それ自体に栄養があるわけではないため、もし与えすぎても困るような影響はあまりなく、誰にでも扱いやすいのがポイントです。さらに土づくりの後にも、「マルチング」として植えた植物の株もとにこれらの堆肥を薄く敷くことで乾燥や水はねによる葉の痛みを防いだり、雑草対策になったり…。揃えておくと重宝します。気候が穏やかで植物の成長がはじまる春、これらの堆肥と、さらにじっくりいきわたる栄養分(適量の完熟堆肥や緩効性の肥料など)を一緒に混ぜこんであげることを土づくりの基本としてみるといいと思います。


3.雑草対策も今が楽しいタイミング


雨が降ればすぐに新しい雑草も生えてきます。ひょろりとして引き抜きやすい春のはじめは、雑草対策にも絶好のタイミングです。光がやわらかく、やや湿り気のある午前中など、時間を区切り心地よさの中で作業をしましょう!特に芝生は、この時期の草むしりで後のお手入れがずいぶん楽に。芝生と雑草の生存競争は春のスタートダッシュが決め手です。また、地下に伸びた茎で広がっていくタイプの雑草の場合は一度に制圧するのは難しくまさに根競べ。しかし時々除草の手が入り、同時に土の環境も整っていけば、草の勢いは次第にコントロールできるようになっていきます。雑草対策には「根ごと引き抜く」「刈りとる」「シートなどで地面を覆い光を遮断する」「除草剤を使って枯らす」などの方法がありますが、どれも完全ではありません。春の草むしりで先手を取り、気づいた時、外に出るたび、ちょこちょこと引き抜くことを習慣にしていくのが雑草との理想の付き合い方のように思えます。

お庭づくりも1日にして成らず
無理せず長く続けるために


お庭づくりのスタートに、春はぴったり。下準備ができたらいよいよ好きな植物を植えてみましょう!間隔や配置、葉っぱや花どうしの取り合わせ、育て方の条件、などなど…。いざやってみるとたくさんの気付きがあり、おもしろさも、迷いや疑問も湧いてきます。植物を育てるはずのお庭づくりなのですが、そこには新鮮な学びがあり、まるで私たちの方が植物に育てられているように感じることもしばしばです。上手くいったりいかなかったりのすべてを経験として受け入れながら、無理せず気長に続けられたら素敵だと思います。
最後に春のお庭いじりに役立つ便利グッズをご紹介します。

それは、食事用のフォーク。1本くらい引き出しに眠っているものがありませんか?先が鋭くコンパクトなので春の若い草、芝生の中の草むしりにぴったり。ピンポイントで根元に刺さり、スッと引き抜くことができます。
楽しくなってきっとまた誰かに教えたくなりますよ。

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お庭をつくるアイデアブック』は
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〈メリー〉は使い勝手にこだわった
お庭づくりの現場生まれのホースリール。

みんなですれば
もっと楽しいお庭づくり。
この春は、植物と一緒に家族の思い出も育てよう。

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