会議に臨む前に味方だらけにしよう!|「デザインの伝え方」を読んで
1. この本の楽しみ方
世はまさにオンラインミーティング戦国時代。皆さんはどのように戦っていますでしょうか?もしかすると、ミーティング中に通信が安定しなくて、気がつくと思わぬ方向に話がまとまっているなんてことも。こんな時でも、最初からたくさんの味方がいればきっと大丈夫!
本日は、大切な会議であなたが思い描いた結末を迎えるためのヒントをくれる「デザインの伝え方」という本をご紹介します[1]。
この本から1つだけ内容を紹介させていただきますね。
( ※ It's about 1200 words, so you'll be able to read it in 3 minutes. )
2. 援護射撃というより、もはや制圧射撃の状況を
会議中に賛同者が援護射撃をしてくれる状況ってありがたいですよね。しかし、とーーーーっても頑固なステークホルダーがいた場合は、1人の援護だけでは意思決定をしてくれないかもしれません。そんな時は制圧射撃の準備をしましょう。
本文中から引用すると
「ここ(会議室)には、私の意見に賛成してくれて(おまけにあなたより有力な人脈をもっていそうな)頭脳明晰な人たちがいるのです」
「プロの人たちが良しとするベストプラクティスなのですから、これこそが正しい判断なのです」
といったメッセージを発信できる状況を作り上げます。頑固なステークホルダーをたくさんの味方で囲い込み、制圧射撃のような状態にするのです。
それでは、そのために必要な準備はなにか?本書の中では2つのポイントが記載されていました。
①「助っ人役」を頼む
②「味方の予備軍」を見つける
①は本番でうっかり説明を飛ばした時に、「(知っているのに)その部分はボタンをクリックするとどうなるんでしたっけ?」と聞いてくれるような存在を作ることです。この場合は怪しげな「やらせ」で驚かせることが目的ではありません、「他の出席者の中にも私を支持してくれる人がいる」というアピールするための演出です。遠慮なく頼みましょう、とのこと。
会議室のような大勢の前では支持表明が難しい時があります。そこで、会議の前に他の出席者と1対1などで会話をしておきましょう。このことが②になります。自分が持つ構想を全て明かして解説し、代弁者となってくれる人をつくることがポイントになります。
これで準備は万端!支援者が会議の中に多くいることで、「全員合意」のようなムードを醸し出させて、肝心のステークホルダーにも「みんなが認めるこの人物ならよいだろう」と感じてくれます。さて制圧射撃のお時間です。
※ちなみに本文の中では「制圧射撃」という言葉は出てきません。意訳です。
3. 結論
「火力が高いと言うとガンダムSEEDの2期を思い出します」(違うそうじゃない)
場所の制約から解き放たれ、気軽にミーティングができる今だからこそ、手前のコミュニケーションがポイントになるんですね。上記のような、状態にできれば、もしもオンラインミーティング中に通信トラブルに見舞われても、お仲間さんが隊列を組んでゴールに向かってくれていることでしょう。
以上、本のご紹介でした。
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REFERENCE
[1] Tom Greever著. 坂田一倫 監訳. デザインの伝え方. オライリー・ジャパン, 2016, 302p.
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