極楽征夷大将軍
垣根涼介 2023年
・あらすじ
・感想
前々から、直木賞を読んでみたいと感じておりました。思い切って今回勝ってみることに。とても、ページ数が多く結構難しいと感じましたが、面白かったです。
「極楽殿」と称された尊氏を、弟・直義、足利家家宰・高師直の視点から描いた作品でした。皇室などが絡んだり、外部から責められたりする中で、弟想いや政権を放棄など、とても破天荒な様子が描かれておりました。日々、戦ばかりで、いつ自分が命を落とすかも分からない混沌とした状況のなかで、しっかりとしているけど、どこか抜けている部分もある将軍の様子が描かれておりました。こういった部分にとても読み応えがあったと考えております。
学校の歴史の授業で教わったものは、客観的なものが多いと思いますが、こうして誰かの視点から描かれた作品を読んでみることで、より臨場感があるように感じました。学校の教科書だけでは知ることの出来なかった内容でした。
時代物は、まだそんなにたくさん読んでいるわけでもなく、相当理解に苦しいと感じながら読みました。しかし、こういう作品は難しいけど、内容をしっかりと理解すると面白さが分かると思うので、いつか再読したいと思っています。
他にも直木賞の作品、読みたいと思っています。読了したら紹介します!