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映画「もっと超越したところへ。」から学ぶ、お米との向き合い方【おむすびからの学び教育。#19】
もっと
超越したところへ。
2022年10月に公開された、こんな感じの映画。
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Netflixの映画ランキングに上がっていたので、
何気なく見てたら、後半にむけてジワジワと面白さが増してくる。
映像の構成が演劇的で、映画の監督誰?
に興味がわき調べてみると。
原作脚本が、根本宗子さん。
スイマセン。
あまり芸能に明るく無いので、知らんかった。
根本さんを調べていくと、
10代で劇団を立ち上げ、演出脚本家から、この世界に入っていることを知り、SNSフォローしておいたので、次回の演劇は絶対に見にいく!
って決めてます。
もっと超越したところへ。
興味をもってしまったのは、
4人の女性と「お米」との向き合い方。
プロローグとして、
4人4様の「お米」との向き合うシーンから
始まるんですが、
最初はなんのことやら、さっぱり分かりません。
時々演劇鑑賞をすると、
頭に、登場人物の意味づけを場面転換しながら、
描くことはよくあると感じるんですが、
ストーリー展開前に色々布石をうたれても、
記憶力が悪い僕には、理解が進まず、
よく寝ます。
演劇時々行くのに、結構寝ます。
ごめんなさい。
ただ、今回は映像なので、
きちんと作者の布石を見返したり、
二度見すると、より面白い作品に感じました。
あっ。
もしかして、演劇もそうなのかも。
演劇も二度見向きなのかも。
で、4人の「お米」との向き合いを
登場人物の、その時点で僕が感じた役柄で、
列記していきます。
1.30代のしっかりした女性(趣里)
→丁寧に、お米を研ぎます。佐藤初女さんばりに、優しく研ぎます。キッチンには器材も用意されていて、ザル・ボウルでゆっくり研ぎます。
研いだ後は、玄米なども入れ、ルクルーゼらしき鍋でしっかり時間を測りながら炊き上げていきます。
2.ギャル(伊藤万理華)
→時間はしっかり測ります。なぜなら、パックごはんだからです。電子レンジでレンチンです。手慣れた感じで封を開けてレンチンする姿は、意外としっかりしている感じもあります。
3.風俗嬢(黒川芽以)
→ 食べます。つくるシーンは無く食べます。職場での休憩時間に、自宅で握ってきただろう、サランラップにきれいにまかれた、塩むすびを食べます。塩むすびは、お米が立っていて、きちんとご飯を炊いていそうです。
4.すぐ悩む女性(前田 敦子)
→つくりもせず、食べもせず。
スーパーのお米売り場にいます。どのお米を買うか迷っています。お米の銘柄に悩んでいるのかと思いきや、重さに悩んでいそうでもあり、抱える感触や相性を気にしているようにも思われます。
「お米」✕「女性」 という、
日頃通り過ぎていくような題材を、
切り取り方によっては、こうも多様に表現できるんだと、関心する冒頭シーンです。
(見直して、わかったんだけど。
ファーストテイクは、なんも頭に入ってなかったし。)
僕は、なんも知らない。
根本宗子さん。
お米好きなのかな?
と思いネット調べてみると、好きらしい。
かなり好きらしい。
(ストーカーかっ)
そして来年は劇団『月刊「根本宗子」』を立ち上げて15周年になります。毎年グッズを作ったりしているのですが…いつか近沢レース店さんとコラボグッズとか作れたらいいなと思っています。お米が降り注ぐビジュアルを作ったりするほどお米が好きなので、もし出来たらお米のグッズがいいかなぁ(笑)。
という気持ちが私のモチベーションになっています。」
——劇作家 根本宗子様
ちなみに、「もっと超越したところへ。」を見ると、
突きつけられる男性のダメさ加減に、
こころを痛めつけられます。
ただ、数分後には、
まっ、いっか。変わらずいこー。
ってなりますけどね。