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愛おしい野菜たち|畑の記録

秋のはじめに植えた野菜が、ゆっくりと育っている。

ちゃんと芽が出るまではそわそわと心配し、芽が出た後もちゃんと成長するかと心配し、ひたすら見守る。


大根が順調に成長している。
小さかった芽が、とても立派に。

元気いっぱいの大根

栄養たっぷりの葉っぱ。ほとんど虫に食べられていない。綺麗なみどり色。

石灰や動物性堆肥は使わず、自家製のコンポスト堆肥を薄く混ぜ込んだだけだったから成長するのか心配だったけど、今のところ問題なさそう。
土の中の菌や微生物が頑張ってくれているのかも。

ビニールマルチをしていないので雑草が生えてくるけど、あえて抜かないようにしたり、刈って草マルチにしたり、色々実験中。

ブロッコリー

虫に食べられる時もあるけれど、生物の生態系を壊したくないのであまり手を加えずに、干渉しすぎないようにしている。

茄子を食べているてんとう虫を見つけた。
犯人を見つけたけど、なんか可愛かったから、まあいっか、という気持ちに。

少しかじられている虫のおすそわけをもらっている感じ。
分け合うの大事。

白菜

白菜の中央あたりに、カタツムリみたいなのがいる。
この子は白菜を食べるのかな。

他にも、目に見えるものだと、クモ、カエル、蜂、バッタ、ミミズ、何かの幼虫、アリなど、たくさんの命が集まっている。
みんな仲良くしようね、と心の中で思うけど、実際耳もとで蜂やハエがぶぅ〜んってするとびっくりしてしまう。

水菜

水菜の芽がたくさん生えてきた。
なんて可愛いの、と思って、わさわさと触りまくった。癒し。

種を土に植えて水をあげれば、発芽率に応じてちゃんと生えてきてくれる。
当たり前にそういうものかもしれないけど、なぜかこの動きのことをとても不思議に思う。


新しく植えたのは、長ネギとほうれん草。どちらも固定種。

固定種にこだわるのは、伝統的な野菜や種をこれからも残していくお手伝いが少しでもできたら良いなと思っているから。

今、地球上のあらゆる生物が大絶滅している真っ最中だそう。
今までのよく知られている絶滅というと恐竜の絶滅などがあり、それも含めて歴史を見ていくと、今起きているのは第6次大絶滅。
今回は初めて人類が原因で起きている絶滅と言われている。

100年前と比べると、野菜の7〜9割がもうなくなってしまっているらしい。
固定種の野菜は、収穫量や品質が安定しにくいから、大量生産、大量消費の社会の中で埋もれていき、消滅してしまった。
悲しいけれど、仕方のないこと。


「種にはその土地の記憶が残る」

記憶という表現にどきっとする。好きな言葉。





自然や環境について、現実を知って胸が痛むこともあるけど、知ることでこれから何を選択していくべきなのか明確になる。

土、水、空気に感謝して環境に優しい暮らしをすることは、まわりまわって自分の健康につながり、自分を大切にすることにもつながる。
その循環が心地いい。
人間も、他のすべての生物、植物も、みんな幸せであってほしいと思う。


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おまめ
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