繊細さん敏感さんが生きやすくなるための本
こんにちは。おかゆです。
日頃はコーチングを通じて、生き辛さを抱える人、自信がない人がありのまま自然体で生きれるように、サポートをしております。
私は2020年頃、HSPの概念を知りました。
そこから自分の異質さや生き辛さを抱えていた理由がだんだんと見え
HSPさんとの繋がりができ、
加速度的に自己理解が深まり、自分を受け止めてあげる、自己受容が深まりました。
これまで、50名以上のHSPさんとお話する機会をいただきました。
HSPとの出会いがなければ、私は心理学の世界には来なかったかもしれません。(これが天命ってやつか)
というわけで、今回は私が自認しているHSP気質とHSPに関する理解が深まった書籍をご紹介させていただきます。
HSPを知ったきっかけ
「繊細さん」という言葉の誕生は、ここから。
HSP専門カウンセラーの武田友紀さんが書かれた、本書。
自分の緊張しやすさ、敏感さ、気にしすぎる&気付きすぎる性質を受け止めてもらう感覚でした。
・緊張しやすさ…
就活の面接や研究室における発表が、とても苦痛でした。感覚としては、崖の上に立たされている恐怖レベル。たか~い平均台の上を渡っているのとも近いかもしれません。どこか暗い深いところに落ちそうで、ギリギリ落ちない、という感覚で長らく生きてきました。
・敏感さ…
言葉に傷つきやすい。相手はこう思っていたのかな。こんなことをしてしまって、明日からどうしよう…とひとつの出来事に延々と悩んでいました。
・気にしすぎる&気付きすぎる…
「よしなに」とか「あれ、これ」がよくわからない。というよりも、選択肢が複数浮かび過ぎて、的確には何を差しているのか混乱する。
会社員時代はこの指示に対する正確な理解に混乱オンパレード。
あれをやればここに影響する、ということは、A→B or C → D or E or F が発生するけれど、どのルートでいけばいいですか???ということがよく生じていました。
なので「やたら細かい確認が多い社員」と思われていたと思います。
当時は不安感が強く、あとで怒られたり周りに迷惑をかけたくない…というネガティブな感情からおそるおそる確認することが多かったですが
現在では「相手と共通認識を持てそうな範囲で、最初から予期されるリスクや不安は確認し、的確にやった方がお互いにハッピーだし効率いいよね」という想いで、若干のおそるおそる感を持ちながらもカラっとした気持ちで確認するようにしています。
あとは相手が細かいことを気にしないのであれば、大枠をきいて、あとは私の粒度で進める。このあたりの塩梅ができるようになりました。
緊張しやすさや、敏感さについては…
当時はこれらをHSP気質に由来すると思っていましたが、今では「愛着形成」や「長期性トラウマ(複雑性トラウマ)」も関わって、こうした強い反応・敏感さが私に表れていることがわかってきました。これらは現在ケアしているので、だいぶ生きやすくなりました。
HSPセルフテストからみた私
HSPを知る人は、きっと見たことがあるであろうHSPチェックリスト。
HSPを提唱した、アメリカのエレイン・N・アーロン博士公認の、アーロン博士HPの日本語版サイトより、参照します。
23個あるうちの14以上の質問に「はい」と答えたあなたは、おそらくHSPです。と記載があります。
私があてはまるのは、23個中…23個!?
HSPと出会った当初は21個くらいだった記憶なのですが、ここ1年、会社員を辞め、対人支援を始めてから自分の感覚が研ぎ澄まされて、より刺激が多いところは避けるようになったように思います。
特に強く自覚している部分を3つピックアップします。
1.驚きやすい
驚かされると大きい声がでます。笑
以前、ゴミ捨て場にあるカラスの模型を本物と思い込んで、叫んで飛びのいたことがありました。外敵に対する反応が凄まじい。
周りに自分ほど驚く人をあんまりみないので、ここは特徴的なのかな、と。
2.見られているのが苦手
つい最近実感したこと。
農家さんで短期間お仕事する機会がありました。
梱包用の箱を組み立てている時…近くに人がいると、とっても不安です。
その人が自分の作業に集中しているのなら問題ないのですが、私の作業の様子を観察している感じだったら…もう、なんだかざわざわ、緊張し、いつも通りにできなくなる。たぶん、手元が狂う。
これは他者に見られているプレッシャーもありながら、他者の動きや感情を含めて、自分の動作がどのようなものであるかを認知しようとするため、多方面から情報処理しようとするので混乱する…ということもあるのかな、と思います。
3.誠実さ、適切さ
自分で「とても良心的である」というのは気が引けますが…
周りから「優しい」「誠実」「真面目」「しっかりしている」「信頼できる」「おかゆさんはこの会社の良心です」と言われたこともあり、これは良心的である、といっても齟齬がないかな、という認識です。
誠実であろう、と意識しているのではなく、相手が真剣であれば自分も真剣に向き合いたい、というのを自然とやっている感覚です。
(自覚/無自覚に関わらず他者を傷つける人、見下している人とは距離を置いているので、そういった方はこの限りではありません。)
上記1~3、なんとなく、誰しもありそうなこと…とも思えますが、なんとなく、自分に似ている人が現実生活では出会えなかった。あとは、ずっと薄暗い気持ちで不安を抱えて生きてきた。これが、私にとっての「人と違うところ」でした。
今回は3つピックアップして記載しましたが、それぞれ具体的なエピソードを深ぼっていくと、ご自身の理解が深まると思いますのでおすすめさせていただきます。
HSPさんにおすすめしたい書籍
日頃読書が好きで、社会人になってからの8年間、140冊ほどの本を読んできました。8年間で140冊ってみると少ないけれど、ここ半年では20冊。
(月3~4冊の計算なので、これからもメキメキとインプットするんだろうなぁ…と)
そんな中で、HSPさんにおすすめしたい書籍をジャンル別でご紹介します。
私の強み、才能ってなんだろう?
という方へ。
強みのプロ・Gallup認定ストレングスコーチの資格をお持ちでキャリアコンサルタント、ご自身もHSPである皆川公美子さんが書かれた書籍です。
とても優しくフラットに、HSPの強みについて考えさせてくれる内容。
発達障害の傾向も感じます
あるいは、発達障害との違いって何だろう…?と気になる方へ。
二分するものではなく、グラデーションのようである。
性質を俯瞰できる一冊。
なんだか怖さや不安を感じることが多いです…
それはあなたの中にある過去の経験が紐づいているかもしれません。
HSPの専門家の方がよくおっしゃっていることですが
HSP = 生き辛い
ということでは、ありません。生まれ持っての敏感さを持ちながらも、日々を穏やかに生きられている方も存在します。
生き辛さは、あなたがなにかから自分を守るためにつくった、神経パターンによってつくられたものかもしれません。
恋愛や友人関係がうまくいきません
HSPと愛着は深いつながりがある、とHSP専門家の方もおっしゃっておられたこともあり、私自身も強く実感しています。
安心のコップが深いHSPさんは、幼い頃にしっかりと受け止められる、安心できる環境で育ったかどうかで大人である今の状態にも強く影響すると考えられます。
過去の私は「相手に愛されているか、過剰に不安」な状態でした。
メッセージの返信がこない、なんだかそっけない気がする、機嫌が悪そう…
すべて自分のせいだと思って、抱え込み、時には爆発して相手にぶつけて関係性が終わってしまうこともありました。
自分を安心させてあげる。その大切さを学べた一冊です。
あなたの生き辛さはどこから。
今回はHSP(心理学)の観点から生き辛さ、敏感さを紐解くヒントになればと思い、私の経験やおすすめの書籍をご紹介してきました。
HSPは2020年頃に「HSPブーム」がおき、現在では書店で「HSPコーナー」ができるほどに一般的になりました。
自分のことを知るきっかけや生き辛さの解消に繋がるのであればとても素晴らしいことだと思うのですが、敏感さや刺激に対する強い反応が、HSP(生まれ持っての気質)ではなく、なにかの病理の予兆ということも考えられます。
HSPと名乗るかどうかを悩まれる方
自分の性質はいったい何なのだろうと悩まれる方
とにかく心身の不調が続いているという方
様々な方がいらっしゃると思いますが、なにか変化を起こす基準としては「日常生活で困っているかどうか」だと思います。
私は「困っているので、自分で色々調べてみた」というレベルでした。
対人への不安感はあるものの、全く人と関われない…というほどの危機感や恐怖感ではなく、日常生活はほどほどに送れていたと思います。
もし困難さを感じられる場合は、カウンセラーさんや専門機関に早めにご相談されることをおすすめいたします。
傷つきやすく、繊細で、敏感で、他者のことをつい思い遣っている…
そんなあなたが、自分のことを「そのままでいいんだなぁ」と思えるようになりますように。
最後に、強みの観点から、私もサポートが可能です。
「自信を持ちたい」
「自分なりの仕事の進め方って、なんだろう?」
「もっと自分を知りたい」
ということがございましたら、ぜひお声がけください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な日々をお過ごしください。