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「現代俳句」2023年8月号を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印をつけている。
そのうち、特に面白かった感銘句を勉強のために紹介したい。

※()内はページ数。


列島春秋 (6~8)



(6)
存在は刹那の連続 空蝉が鳴く 
旭太郎

落人も見しか一縷の大蛍 
浅川 芳直

(7)
よく笑いよく食べ青き大昼寝 
Araki

濁点のような生きざま西瓜食べ 
馬場 民代

地方の力地区協会報を読む(12)



図書館に指紋をのこし卒業す 
小南千賀子(12)

作品10句(13~15)



問題はお玉杓子の尾の行方 
阿部 郁恵(13)

銀漢や我を見尽すまで生きん 
近藤喜子(14)

茄子の馬まだ走るなよはしるなよ 
丹生千賀(15)

「翌檜篇」 (38、39)



アブソルのたまご十二個春愁 
蹴衣(39)

第15回現代俳句の風(49~56)



(49)
梅雨空ヘマンドリルの青持ち帰る 
中島加奈

フラフープ僕が地球の中心地 
中村きみどり

労作と知り蜘蛛の囲を払はれず 
古川和

(50)
午睡する幼もティラノザウルスも 
髙島正比古

豊穣なる赤児の吐息カスミ草 
中村慈卯

(51)
少しずつトマトになった陽の光 
麻生明

暑き夜は投げ出されてる縫いぐるみ 
岡村行雄

(52)
朝礼のこえを横切る夏つばめ 
里見美季

(53)
たましひがくらげだつたら楽しさう 
宮本美津江

(55)
夜光虫うつつは擬似餌取りゲーム
西田 唯士

(56)
鍵のない耳の奥まで青葉騒 
三野公子

ヘッドホンの父揺れながら穴子焼く 
守屋直子

図書館俳句ポスト(60、61)



(60)
鯉のぼりをんなばかりの屋根の上 
田川管子

もごもごと道急ぎたる毛虫かな 
武藤節子

新入会員記念作品(63)



(63)
パスワードおろおろ探す事務始 
澁谷実

まとめ


ポケモンの名前が出てくる俳句(アブソル)があり新鮮だった。

ここには掲載しなかったが、今月号の特集の「人工知能が俳句を評価する?」(栗林浩氏)の記事も、話題がタイムリーで面白かった。

編集の変更

スマホ画面だと、
俳句プラス全角スペースプラス俳号
を一行に書くと、俳名が切れて改行されてしまった。

そこで、
俳句、改行、俳号
とした。
今後も見やすい方法を色々工夫したい。

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ゆめいるか書房
最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!