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降雪の短歌・俳句

雪が数センチ積もりました。

雪を見ると創作意欲が増す、
かと思いきや色々な作品を思い出すのでした。

雪が降る度にX(旧Twitter)の短歌のタイムラインは
「ゆひら」
と言って騒ぎになります。

これは穂村弘氏の有名な短歌の一部から「ゆひら」の部分だけを取って言っています。

当該の短歌は以下です。

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ

    穂村弘『シンジケート』


さて、それとは別に私が思い出す短歌は
以前noteの記事で紹介しました歌集
『スーパーアメフラシ』(山下一路氏)
に収録されている、次の一首です。

どか雪のふりはじめから参加者がふえる友達募集掲示板

山下一路『スーパーアメフラシ』

雪の日特有の非日常の心細さが良く出ている短歌だと思います。
雪国の方にとっては降雪の感じ方は違うのかもしれません。


そして、今手元にある新刊の句集に、ちょうど降雪の俳句があったためご紹介します。
東國人氏の句集『白熱灯』より。

若者のへへへと笑う雪が降る

東國人『白熱灯』

雪を楽しむ余裕やゆとりが、若者の特権かもしれませんね。
私は、通勤で困るので雪で「へへへ」とはならないです。


他にも小説の有名どころでは川端康成の『雪国』がありますね。
ぜひ読者の皆さまも雪にまつわる作品を探してみてください。

ご紹介した本のURL

●歌集

穂村弘氏『シンジケート』新装版

Amazon


山下一路氏『スーパーアメフラシ』

Amazon


●句集

東國人氏『白熱灯』

コールサック社公式サイト

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