治安が悪いと言われる電車「PER B線」でパリ市内へ。【#パリ旅日記 1】
来週がゴールデンウィークだなんて、全く信じられないオカダですけれども、こんにちは。
もしかして、どこかで1ヶ月ぐらい落としてきたかのでしょうか。
さて、パリ旅の続き。移動手段についてのお話。
よろしければお付き合いください。
シンガポールから14時間のフライトを終え、パリに到着したのは朝の7時。
入国手続きの長い長い列に並び、パスポートにスタンプを押してもらい、預けていたスーツケースを受け取り、いよいよパリ市内へと移動です。
・ホテルがあるパリ市内へ。さて、何で行く?
シャルルドゴール空港からパリ市内までの代表的な移動方法はこの3つ。
それぞれの価格や所要時間は、それぞれこんな感じ。
・タクシー
所要時間:約50分
行き先:望む場所まで
料金:右岸→55€ 左岸→62€
・ロワシーバス
所要時間:約60分
行き先:オペラ座
料金:16.6€
・電車(PER B線)
所要時間:北駅(Gare du Nord)まで30分
行き先:北駅、シャトレ レ アール、サン ミッシェル ノートルダムなど
料金:11.8€
一番楽だし安全なのはタクシー。
がしかし、お値段高めなので選択肢から排除。
(迷わずタクシーに乗れる身分になりたい)
ということで、残された選択肢はロワシーバスか電車。
ただ、この電車(PER B線)は「治安が悪い」とあちこちに書かれているし、到着する「北駅(GARE DU NORD)」もまた「治安が悪い」らしい。
パリに詳しい人たちからは「PER Bは乗らない方が」と言われたり…。
じゃあロワシーバスかなと思っていたのだけど、オペラ座から地下鉄に乗らなきゃいけない。
いきなりの乗り換えは不安だし、そもそも14kgのスーツケースを持って地下鉄に乗るって結構大変。
もし、駅にエスカレーターやエレベーターがなかったら、大荷物を持って階段を上がる羽目になる。
一方、治安が悪いという北駅は、目的地のホテルまで徒歩17分。
しかもほぼまっすぐの一本道!
ちょっと遠いけど、地上を歩くならできそうな気がする…!
てことで、今回は治安の悪い電車「PER B線」を選択。
ネット上には「早朝や夜は危険」って書いてあるけど、私が乗るのは朝8時ごろだし大丈夫でしょ!気をつけて乗れば行ける!
だってパリの人は普通に乗ってるんだし!同じ人間!大丈夫!
てことで、シャルル・ド・ゴール駅のPER B乗り場へ。
自動券売機がいくつかと、窓口がひとつ。(テンパリすぎて写真はありません)
券売機の前に係員さんが2人立っているので、Google翻訳で「北駅までのチケットが買いたい」と伝えると、2種類あるうちの1つの券売機を「あれ」と指さす男性。もちろん無表情。むしろ怒りすら感じる。なぜ。君の仕事は券売機への誘導ではないのか。
もうちょい優しく教えてよシルブプレ。
「海外来たんだわ」という実感を味わいながら、券売機の表示を英語にしてどうにか購入。
そこから看板を頼りにホームへ行き、電車に乗り込みました。
・PER B線 実際治安はどうだった?
実際に乗ってみた感想は「普通の電車」でした。
最初、人が乗ってきた時は、全員スリに見えるぐらいビビっていたけど(パリ人に失礼)、ちょうど朝の通勤時間帯だったこともあり、まったく怖い思いはせずに済みました。
個人的には、乗る時間帯だったり、乗る場所だったり(ドア付近は危険だとか)、身の回りのものに気をつけてさえいれば問題ないんじゃないかな、と思います。
オペラ座の近くに行くんだったらロワシーバスがいいけど、PER Bの沿線上に目的地があったら、私は次回もこの電車を使うかな。
(多分、前回もこの電車に乗ってるはず)
・切符がなくて大騒動
電車は特に怖い思いもせずに乗りこなせたのだけど、大変だったのは北駅(Gare du Nord)に着いてから。
電車を降りてから、Google Mapを片手に駅の出口を目指していたのだけど、どうやっても辿り着けない。
そこで、改札付近に立っていた係員さんに「この出口に行きたいんだけど」と地図を見せて聞くと「改札を出なきゃダメだよ」とのこと。
え?さっき改札出たけど?と思ったら、どうやら私は「乗り換え用の改札」を通ってしまっていた模様。
オーマイガー。
しかも、出口だと思ったので、切符を取らずに来てしまった私。
切符がないから改札を出ることもできない。
オーマイガー(2回目)。
その旨をGoogle翻訳に打ち込んで見せると「オーケーオーケー」と、さっき通った乗換の改札を開けてくれたお兄さん。
「ここまっすぐ行ったら出れるよ」的なことを言ってくれたので「メルシーメルシー」と言って再び改札の中へ。
そして教えてもらった出口へ…って、だめじゃん。
また切符がいるじゃん。出れないじゃん。
オーマイガーーーー(3回目)
再び助けを求めようと見回すと、揃いのジャンパーを着たボランティアスタッフっぽい若者6〜7人の集団を発見。
「エクスキュゼモア?」と話しかけ、ことの顛末を書いたスマホのGoogle翻訳を見せると、みんなで画面を覗き込んだあと「ああなるほど」的な顔になり「英語できる?」「おい!英語できるやつ!」と一斉に協力体制に。
若者みんな優しぎる。
結果「チケットをもう一度買ってもらうしかないなあ」とのこと。
えー、さっきのお兄さんは開けてくれたのにー!と思ったけど、仕方ない。
彼らにはそんな権力が多分ないのだろうな。
「わかった!ありがとう!」と券売機の長蛇の列に並ぶことに。
でもスタッフの男の子が「大丈夫?買い方わかる?買うタイミングになったら、僕行くからね」と声をかけてくれて、実際買う順番になったら来てくれて画面操作してくれた。
やさしすぎやん。
彼に「メルシーボークー!」と精一杯の感謝を伝え、14キロのスーツケースを引きずりながら改札へ。
や…やっと、外の世界に出られる…!!
駅を出てこの景色を見た瞬間「やっと出れたー」と思わず声が出ました(笑)
・フランス人はみんな親切だった
今回の旅でびっくりしたことは、フランス人のみなさんが英語で話してくれること。
ホテルでもお店でも駅でも、一応フランス語で「Bonjour(ボンジュール)」とか「Excusez-moi(エクスキュゼモア)?」と声をかけるのだけど、だいたいみなさん「Can you speak English?」と言い、フランス語じゃなくて英語で話してくれました。
25年ほど前、はじめてのパリ旅では、ひたすらフランス語でまくしたてられて、さっぱり分からなくて泣きそうになったのに。
あの頃はみんなから「英語なんて絶対話してやるものか!」的な意思を感じたのだけど、今はだいぶ違うみたい。
なんだか優しくなったなぁ。
私が歳を取ったから優しくしてもらえるのかな(笑)
なんにせよ、とても助かりました。
パリ、よきところ。