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共鳴*星流る算盤に億兆京垓

星流る算盤に億兆京垓 岡田 耕

● 季語のつけ方が上手いです。星流るが壮大すぎず、それでいて宇宙を連想させるので億兆京垓の壮大さや広がっていく感じがより強調されてる気がします
● そろばんの計算範囲はとても広いのですね。国家予算以上の計算にはそろばんが必要であると教えていただきました。星の多さと響き合わせるのにそろばんをもってきたところが素晴らしいです。
● 宇宙は無限だ。
● 天文学的な桁数の単位と、星流るの組み合わせに深遠な宇宙を感じます。
● 取り合わせが絶妙な句だと思います。
何億光年も向こうからやってきた流れ星と、天文学の単位ほど大きな数を表せる算盤が、うまく響き合っています。
● 算盤を弾く音が、壮大な世界に繋がるところが好きです。
● そろばんで無限とも思える数を弾く、無限にある星が流れる。詩的でかっこいい句です。
● 有限のそろばんの玉で無限にも思われる星を表現しようとは、素敵だなぁと思います!垓まで出てくるとはどんな規模の計算なのか、想像が膨らみます。
● 夜空に流れる星は、自由に宙を駆けているようでいて、実は宇宙の秩序によって動いているのです。素朴な計算機である算盤は、宇宙の秩序の一部をはじき出します。指先と宇宙はいつしか触れ合って、壮大な秘密を解き明かす日が来るかもしれません。とてもロマンチックな御句です。
● 普通に生活していたら出会わないような「億兆京垓」という数。それが算盤というある種庶民的なものにきちんとある、その発見がまずとても良くて措辞に奥行きを感じました。取り合わせもいい距離感で。とても好きな句です。句数が許せばいただきたかった句。

句具句会ー2024年立秋ー
※句会参加者にのみ共有される選評のため、評者のお名前、俳号は伏せてあります。

☆選評を書いてくださいました皆様、ありがとうございました。
(岡田    耕)



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