老残日誌(三十三)
玉門関・雅爾丹地貌・漢代長城
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手元の古い記録によれば、一九八一年七月、北京からフフホト(呼和浩特)、蘭州、張掖、嘉峪関、敦煌、トルファン、ウルムチなどをめぐる旅をしたようだ。写真の玉門駅には下車しなかったので、停車時間にホームに立って記念写真だけを撮ったのだろう。万年暦で調べてみると、焦げつくような陽光が照りつける盛夏七月十五日(水)のことだったらしい。蘭州から蘭新鉄路の硬臥(二等寝台)に乗り、おそらく張掖で下車している。なぜならこの町の大仏寺で、有名な臥仏を観た記憶があ