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ステキな倒木 その1【奥入瀬 24/7/12】
奥入瀬渓流は森の中、川の中問わず
至る所で倒木が目に付きます。
倒れた場所の環境や経過年月の違いで
その表情も様々です。
そんな数ある倒木のなかのひとつが今日の主役。
![](https://assets.st-note.com/img/1720789695058-UkbiFSO3pu.jpg?width=1200)
遊歩道を囲むように苔むす倒木が
4本も横たわっています。
この内の1本が冒頭の写真。
実はこの4本、元々は1本の樹だったんです。
Y字の樹が遊歩道を塞ぐようにして
倒れてしまった場所なんですが、
人の手の介入は必要最小限。
真ん中を切って歩道脇に転がしただけ。
倒木も森の大事な資源というわけです。
この場所はそんな配慮がよくわかるので、
好きな場所のひとつです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720789741410-XaEvLEOEwi.jpg?width=1200)
分厚く苔むした倒木の上に
ドングリ(ミズナラ)の若木。
誰かが隠した?
それとも上から落ちてきたのでしょうか?
倒木が苔むすと種子をキャッチできる上に、
受け止められた新しい命は周りの植物よりも
倒木の分だけ高い位置から生活が始まります。
たかが20〜30cmの違いだとしても、
とりわけ成長に時間がかかる樹木にとっては
大きなアドバンテージになり得るのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720789766138-TXTvadafJK.jpg?width=1200)
上のミズナラと同い年のブナ。
細々と頑張っています。
よく見ると来年の葉っぱが収まる冬芽が
できつつあるので、今年も無事に生き残るかな。
倒木そのものの雰囲気、存在感も好きですが、
その上で繰り広げられている次世代の営みも
含めて、この倒木が好きなのです。
今年はブナもミズナラも大豊作の予感。
この倒木はまた新しい世代の命を
受け止めてくれるだろうか。
来年の春が楽しみです。