隠花の森 【奥入瀬 24/6/23】
奥入瀬渓流のシダ達の展葉が完了し、
隠花の森が仕上がってまいりました。
幾重にも重なるシダの美しいこと…。
奥入瀬渓流の森の林床に生える植物の
8〜9割はシダではないかと思わされるくらい
本当にシダが多いのです。
シダや苔をはじめとした花が咲かない植物は
古くは隠花(いんか)植物と呼ばれていました。
湿潤な環境である奥入瀬渓流の森は
隠花植物達にとってぴったり。
隠花植物の宝庫である奥入瀬渓流の森を
隠花(インカ)帝国と紹介することがあります。
何も知らずに聞くとただのオヤジギャグですが、
奥入瀬渓流の森を実際に見てもらえれば
きっと納得してもらえるはず。
苔むす岩にシダが着生している風景を見る度に
これぞ隠花帝国だなぁと思うのです。
隠花植物は花を付けない「植物」の総称ですが、
かつては菌類なども含まれていました。
これからの梅雨でたっぷり雨が降ってくれれば
キノコ達もわんさか出て来てくれるはず。
そうなれば奥入瀬隠花帝国の本領発揮です(^^)