少子化の謎を解く!
やたら身体がきつい月曜日。
老体なのもあるが、持病の腰痛とそれを悪化させる長距離運転が立て続いてるのが一番大きな要因だ。
髪は女の命、腰は男の命だとかつて聞いたことがあるが、そういう意味では「私はもう死んでいる」だな。
そもそもの起点は20歳頃にアルバイトをしていた精肉卸の仕事だろう。
まだ何でもやれると過信していた当時。いわゆる精肉店とは違い、卸業は体力仕事だった。
当時にわかに流行り始めた「しゃぶしゃぶ屋」が広島市内に乱立し始め、バイトの仕事に「牛もも肉の配達」が増えた。
普通の精肉店ではスライスされた肉が売られるのだが、しゃぶしゃぶ屋というのは肉を塊で買う。
凍った肉塊を各店舗にある自前のスライサーでスパパパッと注文に応じてスライスするのだ。
牛のもも肉というのはご存知の通りめちゃくちゃでかい。あの巨体を支えている大腿筋なのだから当然だ。
小さいもので60kgくらい、大きなものではひと塊で100kgを超えるモモ肉を運ぶケースが増えた。
バイト仲間でも「俺は120までなら担げる」とか、とにかくパワーが正義!みたいなノリだった。
しゃぶしゃぶ屋の入っている雑居ビルの下に肉を積んだライトパンを停めて、肩にカチカチの肉が入った段ボールを担いで階段を昇る。
2階ならまだいいが、4階だのになると地獄だ。
サウザーの聖帝十字陵の頂上まで石を担いで上がったシュウの気持ちがわかるレベル。
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ちなみに当時の私は担ぐのは120〜130kgが限界だった。
中には(とにかくコツとパワーが必要なのだが)200kgを担ぐオジサンもいたので、私なんか大したこともない雑魚だったのだが、それでも一人で軽トラの後輪を浮かせるくらいの筋力はあった。
そしてある日、無理して150kgにトライしたのが悪かった。
それこそサウザーの放った槍に身体を貫かれたシュウの如く「ガハッ」となってその場にしゃがみ込んだ。
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脊椎がまるで水信玄餅のようにプルプルになったようで、立つことも座ることもできなかった。
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いわゆるギックリ腰である。
長々と話したが、まぁそれ以来腰痛とは長い付き合いなのだ。
少子化対策
少子高齢化が社会的な課題として叫ばれて久しい日本。
国としては、まず子育てするための資金が無い事を問題として捉えているのが大本質だ。
そこで本来であれば、子育て世帯の税負担を減らしたり大学無償化などへ舵を切るべきだったと私は思うのだが、政府はこう考えた。
「お金ないから生まないんじゃん?」
「共働きしやすくなればお金増えるじゃん?」
「お金増えたら子供増えるんじゃん?」
そこがいわゆる「働き方改革」の根底にある。
それはそれで結構なのだが、それはあくまで働く人の権利を手厚くするという問題に対しての改善にしかならず、共働きして子供が増えるという確率は限りなくゼロに近い。
今もこども庁だかなんだか税金を無駄に使うのが相変わらず上手いのだが、何も対策できてない。
そもそも「なんで子供が減ったの?」を徹底して検討してない。
私も常に「なんでやろか?」と考えていたのだが、最近ふと気がついた。
経済がどうとか働き方がどうとか、そういう難しい話じゃなくてシンプルに本能にブレーキが掛かってるんじゃないだろうか。
少子化問題は先進国共通の悩みであり、国が発展すればするほど確実に少子化が起こる。
成熟した社会ではモラルや権利に対して高度な議論がなされていくのだが、日本もそうだった。
テレビドラマの内容や雑誌、映画や、果ては漫画にまで多くのモラルが求められ、社会からエロスは「悪」として排除され続けてきた。
今やコンビニにエッチな本などほぼ皆無だ。
テレビドラマだってチラリの「チ」の字もない。
社内で「彼氏いるの?」と与太話で聞くだけでセクハラだ。
そういう社会で育つ子供たちはどうなるだろう?
本能に根差した性欲は善悪で判断すると「悪」に大きく傾く思想になるのではないだろうか。
本能にそう言った「性に貪欲になるのは悪い事」という感覚が少しずつ少しずつ刷り込まれていったなら、当然のことながら妊娠や出産という事も減っていくのは自明の理だ。
若者の草食化や結婚願望の低下なども、説明がつくように思う。
実際のところ、まるっきりトンデモ説ではないと私は思う。
だとしたら、どうすればこの流れは変えられるのか。
エロスの解放だろう。テレビや各種媒体の性表現の規制を緩和して社会実験してみれば良いと思う。
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もちろん犯罪を助長するようなのはダメだが、正当な男女の営みを喚起するようなものであればそこそこ効果があるように思う。
そしてそれらの対策は急がなければならない。
今から20年後の20歳の人口は、非常に少なく、社会を回す余力がなくなることが決まっているのだ。
急がねば、日本は今以上に辛く苦しい国家になるのだ。