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効く薬の選び方【読了】書評以外に私見の番外編もあります

医師・薬剤師が教える

「効く薬の選び方」

読みました。

これいくつも薬のことをわかりやすく解説した記事の執筆をしている薬剤師「児島悠史」さんが書いている本でとても参考になります。

「効く薬の選び方」はどんな内容?

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内服薬(のみ薬)・外用薬(ぬり薬等)、それぞれの効き目と副作用についてわかりやすく書かれていて、さらに受診をすすめる目安・サインなども記載があり、私達薬剤師にはとてもわかりやすい内容となっていました。

★★ オススメポイント ★★
症状別のオススメ商品が載っていたり、各ページ毎にPOINTまとめとして3つほどで要点がまとめられているため、市販薬を購入する際の参考にするには、そういったPOINTや黄色い線が引かれている大切な部分を中心にみていくといいと思います。
★★★★★★★★★★★★★★

そんな役立つ情報満載の本ですが、気になる点もありました。

薬剤師としては知っていることが多いので何気なく流し読みしてしまいがちですが、専門職ではなく完全な素人の方が読むには少し読み取りにくい言葉も入り混じっているかなと感じたことです。

例えば
「対症療法」:言葉自体がわからない人もいそう
「抗ヒスタミン薬」「抗ヒスタミン薬第1世代・第2世代」:抗ヒスタミン薬の副作用についてまず説明していますが、抗ヒスタミン薬が総合感冒薬の中でどんな役割を果たしているのかは後半にならないとわからない
「経口補水液」
「腸閉塞・イレウス」
「薬疹」
等々
わかる人もいれば、わからない人もいるといった感じかなと思います。

「効く薬の選び方」の活用方法

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もしこのように文中にわからない言葉が出てきたときには気軽に薬局・ドラックストアにいる登録販売者または薬剤師を訪ねて、言葉の意味を聞きつつ”一緒に薬を選んでみる!”というのもこの本の活用方法の一つかもしれません。

また、薬局で薬を購入するときにも、この本に書かれている基本的な知識を持っていると、お店にいる登録販売者または薬剤師の話も理解しやすく話がはずんで、より良い薬選びができるのではないでしょうか?

「効く薬の選び方」からピックアップ

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この本の中には総合感冒薬、花粉症・アレルギー性鼻炎の薬、乗り物酔いの薬、眠れないときの薬などいくつもの内服薬についての話が出てきますが、やはりどの人にも共通する薬としては「かぜ・発熱の薬」がありますよね。

「かぜ・発熱の薬」について、少しだけ『書いてある内容+自分の考え』を交えながら少しお話していきたいと思います。

✔ 風邪薬はかぜを治すものではなく、症状をやわらげるもの
✔ 総合感冒薬は多くの成分が含まれているので自分の症状にあわせて必要最低限のものを選択する

基本はこの2点を覚えておく必要があると思いますが、加えて

■発熱は免疫反応のひとつの症状なので、休みの日でごはんもきちんと食べられるようならある程度熱は出しておいた方がかぜの治りは早い
■抗ヒスタミン薬と呼ばれる鼻水を抑える薬を飲むと、『口の渇き』や『鼻づまり』は起きやすくなる。
・口の渇きがおきると、のどの粘膜の乾燥も起きてしまいます。ふだんであれば体内に入ってきた異物(ウイルスなど)を掻き出してくれる作用を発揮してくれますが、乾燥した状態だとこれが不十分になりウイルスが侵入しやすくなる

この下2つは私の自論です。
参考程度にみておいてください。

しかし、この2点の内容のように、”不必要な薬は毒にもなり得る”ので、やはり学校や仕事を休めるのであれば、飲み薬を使わずにしっかり栄養をとってぐっすり眠ることが一番だと思います。

さいごに

ここまでの内容をまとめてみると

✅症状別のオススメ商品を参考にする
✅3つほどのPOINTで要点がまとまってるので、市販薬を購入する際の参考にする
✅風邪薬はかぜを治すものではなく、症状をやわらげるものと覚える
✅市販薬を買う時は自分の症状にあわせて必要最低限のものを選択する
✅抗ヒスタミン薬の副作用・飲み合わせには注意

こんな感じです!

いろいろ書いてきましたが、結局薬剤師として言いたいこと、注意して欲しいこと、市販薬ではなく病院受診を考えて欲しい症状など簡潔にポイントを押さえて書かれていてとてもいい本です。

市販薬を購入する機会がある人、自分の考えで薬を選んでみたいと言う人は一度目を通してみることをオススメします。

セブンイレブンなどコンビニでも全国的に販売されているようですが、私が行ったセブンイレブン3店舗には置いていなかったので、私は楽天Booksで購入しました(笑)

最後までお読み頂きありがとうございます。

番外編

番外編として、私がいつも服用する市販薬をのせておきます(笑)

薬剤師ですが、医療用よりも複合剤の市販薬の方が効果があると思っているものもあるので、市販薬を購入することは多い気がします。

くすりの選択にはなんの根拠もなく自分の好きなものを選んでますが、お時間あればみてください😊

<風邪薬>

これ150錠入ですが、50錠入れというのもあって、1日9錠なので4~5日分で1000円しないくらいで売っています。

文中にも書きましたが、あくまでも対症療法(症状を一時的におさえる)のための薬なので、すべての成分がまんべんなく入っていて更に安い!というものを選択しています。

短期間の使用にとどめているので最小包装でいつも購入します。

<頭痛薬>

頭痛もちの人はもしかしたらわかるかもしれませんが、市販の頭痛薬を服用していると、ある時突然効かなくなると感じることありませんか?

私は小学校の頃からの頭痛持ちなので、この感覚よく経験します。

この対策としてあるときから、自分で「サイクリング療法」と命名して、3種類の成分の異なる薬をまわしながら使用するようになりました。これがいいか悪いかは置いておいてください😅

イブA錠が効かなくなったら、セデスに、セデスが効かなくなったらバファリンへといった感じです(サイクリング)。

今はロキソニン錠など医療用の医薬品から市販薬にスイッチされた「スイッチOTC」というのも販売されていますが、個人的には複合剤の方が効果がある気がしています。

<胃の薬>

胃もたれしたときには......二日酔い、食べすぎ含む

なんと言ってもこれ”太田胃散”!!

小さい頃から飲んでます。炭酸水素ナトリウムが入っているので、ゲップも出て気分的にもすっきりした感じになります。ただ、血圧が高い人はナトリウムが入っているので注意が必要かもしれません。

大正漢方胃腸薬も自然な効果を期待したいときにはおすすめです。何となく調子が悪いなというとき、食べ過ぎたなと感じた時は是非試してみてください。

差し込むような胃の痛みがあるときは....

これはもう胃酸を抑える薬でしか回復しないと思います。

ガスターだとH2ブロッカーで胃酸を抑える作用だけですが、胃酸を抑える作用に加えて胃酸を中和する成分も入っていて私はこちらを使います。

これでもだめなら、それはゆっくり横になるか、受診するかの方がいいでしょうね。

<下痢止め>

下痢止めは小さい頃から「赤玉」を飲むことが多かったです。

赤玉でだめなときには「正露丸」という使い分けでした。

腸の動きを抑える薬が入っていると、下痢はすぐ抑えられますが腸の内容物が停滞してガスがたまりおなかが張ることがあったり、翌日以降便秘になることもあるので、こういった生薬由来の成分が中心に配合されている薬の方が適している気がします。

整腸剤をという意見もよく耳にしますが、これは教科書的な話だなと思っています。

大会前、試験前など”緊張感が高まってストレスが強くなることで下痢をする場合”には自律神経のバランスが崩れた下痢のため、通常の働きをしている腸が急に動き出しての下痢で、整腸剤でいくら環境を整えていてもなかなか抑えられないのが現実です。

なるべく腸の負担にならない下痢止めを選びましょう。

<酔い止め>

電車に乗っても、バスに乗っても、飛行機に乗っても酔う方なので酔い止めは欠かせません。

でもその選択にあまりこだわりはなく、古典的なトラベルミンを乗り物にのる30分前に必ず服用する。これだけ守っています。

なので、飛行機で搭乗時間が遅れたりすると少しフラフラした状態で飛行機に乗り込むこともあるんです😂


他にも自分が使っている定番薬ありますが、この本の中にあった項目で一部紹介してみました。

皆さんも自分にあった薬を見つけてみてください。

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