117.墓じまい&献体をスマホ一つで徹底的に調査、実行した80歳女性の盲点~全集中★エンディングノート講座
先週、サンケイリビング新聞社主催のリビングカルチャー倶楽部「エンディングノート講座」にお越しいただいた受講生さんは、
「80歳ですぅ」
っておっしゃるんですが、
とても、とても80歳には見えない。どう見ても60代。肌つやのハリ、小じわのなさ、もうびっくりするぐらいお若く見えました。その受講生さんが、教室に入って来るなりどんどん近づいてきて、
ち、ちかいっ、近いっ。
私が壁際に追い詰められるほど顔を近づけて、
「もう、ほんとに、大変なんですよ。お墓。実家のお墓。誰もやらないの!」
と怒りと悩みをぶつけられました。お墓とか、相続とか、親族間での終活の温度差がある場合、結局、
気がついた人がやきもきして、他の親族は全く無関心
というケースが少なくないんですね。
🟢1.お墓じまい
受講生さんは、7人の姉妹がいて、親御さん&ご先祖様の永代供養墓を契約。でも15年後には、合祀に移されるから、
「このまま放っとくと、合祀されちゃうのよ。墓、なくなっちゃうのよ。どうするの??」
とお姉さま方に必死に訴えてるんだけど、
全く、反応がない。
と頭を抱えていらっしゃいました。
そりゃそうですよね。受講生さんが80歳ということは、お姉さま方は、それ以上の高齢で、施設に入られている方もいる。もう、お墓どころか、ご自分のことすら手が回らない状態だと思います。
しかし、この受講生さんは、私が墓じまいの手順についてお話するまでもなく、
全て、スマホ一つで、徹底的に調べ上げていらっしゃいました。
その調査力には、舌を撒くほど。とても80歳とは思えない行動力と理解力。素晴らしい。しかし、お姉さま方は全く動かないので、「もう、知らんで!」と啖呵を切ってしまわれたそうです。
ああ、残念過ぎる。
こういう即行動の方が親族に一人でもいるなら、その方に全面的に賛同して全面的にお願いすれば、全てよしなにやってくれるのに。
無関心が一番辛い。
せめて、親族の方から、「あなたに任せるからお願い」という言葉が引き出せれば、前に進められるのですが。
🟢2.献体
受講生さんの行動力と理解力が素晴らしいのは、もう一つありました。それは、献体です。独身で子供もいないので、自分亡き後は、献体して医療向上に役立てていただきたい、との希望をお持ちなのですが、既に数年前に、病院に献体申し込みをしていて、証明書を財布に入れて持ち歩いていらっしゃるのです。これは、もう、ホントに献体希望者のお手本のような行動。何がすごいって、既に申し込みを済ませているところ。
献体って、自分の意思だけではできないって、ご存じでしたか?
献体を希望するなら、保証人(主に家族)の同意が必要なんですよ。だから、生きてるうちに、元気なうちに、保証人になってもらえるご家族、親族に話をして、同意して、署名してもらうことが必要なんです。
「自分が死んだら、献体でいいと思ってる。」
とおっしゃる方、結構いるんです。でも、
何もしていない。
誰にも伝えていない。
ただ思ってるだけ。
もっと言うと、
献体でいい。の「で」が気になる。親類誰もいないし、誰かに葬儀も埋葬もお願いしたいから、献体「で」って、とりあえずビールで、の「で」と同じ。
ちょっと気軽に考えすぎてませんか?
本気で献体を希望するなら、元気なうちにどこに献体したいのか、どんな手続きが必要なのか、を調べておかないと、希望通りに行かない恐れがありますよ。
🟢3.相続
色々お話を伺っているうちに、え?!と私が思ったのが、
「姉が今年急逝して、財産が1億ぐらいあるんです」
とさりげなくおっしゃったこと。
いや、いや、いや、いや。
いくら相続人が多かったとしても、基礎控除があったとしても、確実に相続税がかかる案件。放置していいわけがありません。しかも相続税の申告はなくなってから10か月以内。もう期限が目の前に迫っているではないですか。完全に盲点になってます。
これって、墓じまいより、まず今やらないといけない事なんじゃないですか?
とお伝えすると、きょとんとされてしまいました。そして、
「相続の事なんて、聞いてもわからないわ。多分覚えられないし。」
おっしゃる通りなんですが、こればっかりは法律で決められているし、期限があるので、マジでスルー出来ないので、
自分ではわからない、と思ったら、その道のプロに頼る
ことが一番いいと思います。受講生さんの場合、土地家屋があるので、司法書士さんと税理士さんにお願いするのが一番。そしてお墓で困ったことがあったら、専門家である行政書士さんに聞いてみましょう。
ご自身が気になることが頭に浮かぶと、
ああ、まずアレをやらなきゃ!
って頭の中がいっぱいになっちゃうんですが、終活は、広範にわたるし、死後の手続は本当に煩雑で、優先順位が思ってたのと違う、ってことが多々あります。複雑すぎて、何から手をつけていいのかわからないと思うので、そういう時こそ、終活のプロである私を頼ってください。手順だけでなく、心の重石も取り除くことができるので、ホントに楽になりますよ!
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